僕の2014年は、現役を続けられるかわからないまま、目標を持てない苦しい、でも仲間たちに支えられたグアムトレーニングキャンプからスタートしました。

心配してくださっているファンの皆さんや、関係者の方々の前でどんな顔をして良いかわからなかった、オートサロン、トヨタ体制発表会。
辛かったですが、今では人として、素晴らしい経験をさせていただき成長できた良い思い出です。

そして坂東監督率いるWedsSport BANDOHの仲間に入れていただき、開幕直前、車がまだバラバラだった状態でのシート合わせ、メカニックの皆さんとの顔合わせ、そして関口選手との出会い。
開幕を迎えられた時の喜びは今でも忘れられません。

また自分が現役を続ける事ができた瞬間から精一杯の走りをつずけるための努力と、そして”自分でメディアを作る”この挑戦に取り掛かりました。
一般のテレビやニュースで取り上げられることの少ないモータースポーツ。
自分でメディアを作って少しでもたくさんの情報を世の中に配信し、車の楽しさ、素晴らしさ、モータースポーツの素晴らしさをたくさんの方々に伝えたい。
それを真っ先に相談したのが、ジャンクスポーツでお世話になった制作会社ビーダッシュの林社長でした。
最初は深夜枠のテレビ放送をやろうと相談したんですが、予算の関係やこれからのことを考えインターネット放送をチョイス。

当時のドワンゴコンテンツの相良社長を再度ご紹介いただいたのも林社長でした。
そこから脇阪寿一×ドワンゴのプロジェクトが始まり・・・

スーパーGT第2戦富士にニコニコカーを持ち込み、プレーヤー自らがニコ生放送をやるという画期的な放送も実現し大きな反響を得ました。

そこからオートスポーツWebさんとのコラボで生まれたのが「寿一の言いたい放題!」このニコ生放送は各スーパーGTのレース後にニコ生放送を実施し、ゲストを招きながらそのレースを振り返るものでした。

そしてさらにゲーム界とのコラボレーションも実現。
グランツーリスモ6でお馴染み、ポリフォニーデジタル社とタッグを組み
我々レーシングドライバー(リアル)とゲーム(バーチャル)の融合、スーパーグランツーリスモ選手権が生まれました。

また同時に僕がYouTubeで展開するチャンネル「Channel 11」という動画コンテンツも”にょろり”という仲間を得て今では100作品を超えました。

レースの方に話を戻しますと、今年も豊田社長率いるGAZOO Racingの一員として、トヨタ・レクサスの次世代スーパースポーツカーの開発を担う車、LEXUS LFA Code Xでニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦、クラス優勝をさせてもらいました。
また、スーパーGTの方はWedsSport BANDOHの皆んなと力を合わせ精一杯戦いましたが、なかなか成績は出ず、それでも最後2戦は来年に期待できる走りを見せれたと思っています。
開幕直前のシェイクダウンから始まって、準備不足を最後まで補いきれなかったシーズンでしたが、来年のためにとても重要な時間をチームスタッフ全員で共有できたと思っています。

また坂東監督、関口選手、レースクイーンの2人と共に全国のカー用品店でたくさんイベントもやらせてもらいました。
サーキットだけでなく、色々なところでレースについて語らせていただける素晴らしい機会をWedsさんに作っていただきました。

また、袖ヶ浦サーキットを借り切って自らイベントを実施。
我々レーシングドライバーが、スーパーGTに勝つために普段磨いている技術、それは車を安全にスピーディーに目的地に届ける技術。
この安全に届ける技術を一般の方々に我々が伝えることによって、一般公道での交通事故撲滅を目指した社会貢献活動を始めるきっかけとさせていただきました。

また毎年恒例LGDA(LEXUS GT DRIVERS ASSOCIATION)が主宰するLGDA夏祭り in メガウエブでは警視庁の方々と初めてコラボ、共に交通事故撲滅を目指しました。

そして、サクシードスポーツ永守代表にも感謝です。
年齢との壁と必死で戦う僕を同級生の永守代表がバックアップ。
僕が望む時にいつでも走行練習ができるようにと、バカっ速いカートを用意してくれました。寿一にはもっともっと頑張ってもらわなあかんからって。

そして個人的にはあの高級時計メーカー「フランクミュラー」と契約させてもらえました。ドライバーのステイタスをあげたいという僕の願いを受け入れてくださった形での契約実現となりました。

正直、今年一年の感謝をここには書ききれませんね。
最初は全部書こうと思いましたが・・・


たくさんの仲間と協力者、ファンの方々に囲まれた脇阪寿一は幸せです。
来年も感謝の気持ちを胸に精一杯頑張っていきたいと思います。
来年はもっともっとやりたいことがたくさんあります。
来年もご理解ご協力、そして応援よろしくお願いします。



                   感謝 脇阪寿一