シリコンに代わって新たに考えられたものが、人間の体液に近い「生理食塩水」を使う「生理食塩水プロテーゼ」を用いる方法です。

しかし、この方法にもさまざまな問題点がありました。

ではその問題点をみてみましょう。

第一に、中身の生理食塩水が、自然に外に漏れる可能性が高いということです。

この水は人体には無害なのですが、そのたびにプロテーゼを入れ替えなければなりません。

また、アクシデントにより、シリコンの膜が破れることもあります。

第二に人体にとって、異物であることには変わりありませんので、シリコンプロテーゼと同様に「カプセル拘縮」が起こり、硬く変形する可能性が高いのです。

最近では「大胸筋下法」という、大胸筋の下にプロテーゼを入れる方法が多く、前よりは変形が少なくなりましたが、やはりカプセル拘縮や変形は、高い確率で起こることは、避けられません。