「一番悔しいのは、チームの勝利が一番に優先されないチームであるんだなと、そういうプレーがピッチ上で出てしまったことが一番悔しいです。
~中略~
自分自身、そういうチームを作ってしまっているんだとなというところが一番悔しいところです。」
という小林監督の試合後のコメントです。
どのプレーのことを指すのかは、試合を観た方はご存知だと思いますが、
「チーム全体が苦しい状況で点が欲しい時に、自分が複数ゴールやチームを勝たせられるゴールを取れると、チームももっともっと上に行けると思う。自分の複数得点、チームが苦しい状況でいかに自分が決めるかをもっと突き詰めていきたい。」
というコメントを過去にしている10番のあのプレーでのことだと思います。
最初に言いますが、
「自分が!という思いでゴールを貪欲に狙い続ける」
これについては全く否定しません。
FWの選手はやっぱこうであってほしい。
なので多少強引にシュートをしようが、シュートをするためにボールを持ちすぎようが、"FWの選手だから"とか"ストライカーだから"という思いでいましたが、秋田戦のあのプレーは全く別の思いです。
試合結果に影響を及ぼすほどの大きなプレーでした。
あのシーンについては"入っていれば別になんの問題ない"という場面だし、例えば同じプレーでも5-0の状況であれば別に大きな問題ではありませんでした。
ただ、今回は確実に追加点がほしい場面。
あれだけチャンスを作って、あれだけシュートしても、こぼれ球が当たって入った1点しかとれなかった展開です。
(それはそれでまた別の問題がありますが…)
そのような1点が重要な試合展開で確実に得点をとりにいける状況でのあの選択は、自分のことしか考えていないとしか思えず擁護できません。
だって、勝ち試合をあのプレーをきっかけに負け試合にしたようなものですから。
打てども打てども入らない今日の試合展開を考えると大きな判断ミスだったという他ありません。
しかも、相手GKとの1対1を外したんならまだ大きな問題とは思いませんが、得点の可能性を広げるために並走してきた味方がいて、しかもその味方にパスをしたほうが得点の確率がかなり高かった状況です。
そこでチームに1点をつけるのではなく、個人の1点を取りにいった。
ゴールの確率が高い方ではなく、低い方を選択した。
入っていれば問題ありませんでしたが、外した。
1-0を2-0に出来なかった。
それで秋田は生き延び試合終盤の同点、逆転につながった。
勝ち点3、得失点差+2
になったかもしれない試合が、
勝ち点0、得失点差-1
で終わった現実。
1人の欲を満たすためにとったプレーがチームの勝利を逃すきっかけになった
と言えます。
(何回も言いますが、それでも入ればなんの問題もないプレーです)
大袈裟かもしれませんが、秋田戦での出来事はチーム内での孤立につながり、退団につながることも考えられます。
ジェフというクラブが、
「クラブ以上の選手は不要」
という考えだったとして、味方からの信頼も失うとなると…J1のチームに引き抜かれる前に、ジェフの方からマーケットに出すかもしれませんね。
チームよりも個人を優先するプレーを選択した、またやるかもしれないと思われた場合は次節メンバー外でもおかしくない。
他にコンスタントに得点が期待できるFWがいないので、10番が欠場すると得点への期待値やチーム力は落ちると思いますが、それでも今回は少し頭を冷やしたほうがいいと思います。