第263話 愛育心理研究会の皆さんと共に
—これからもニイル=霜田の精神を「学び続け」「伝え続け」ます―

1、はじめに:
【写真1】をご覧ください。

 

餘家清さんと私。

静岡県富士宮市の大地教育研究所にて、これからの愛育心理研究会のあり方を話し合った懐かしい2019・12・14の写真です。


【写真2・3】ご覧ください。

 

 

堀真一郎さんと愛育心理研究会の皆さん。

2024・7・17 最後の愛育心理研究会です。

コロナ以来4年ぶり『お久しぶり~』と声をかけあって握手。

感激の梅﨑芙美子さんと再会。川崎頌和幼稚園さんと共催で開かれました。

幼稚園の若いお父さん・お母さん、保護者の皆さんと一緒で活気ある研修会となりました。

堀真一郎さんの講演、学校法人きのくに子どもの村学園の実践報告「体験の学習で学校を変えるー手を使って考える子どもたちー」は感銘深く、拍手が鳴り止みませんでした。


2、私と霜田静志先生との出会い:
 私の母、大地保育の創始者塩川豊子(1915-1999)は愛育心理研究会の熱心な受講生でした。

私が大学生の時、母の頼みを受けて霜田静志先生主宰の井萩児童研究所に伺い、母が頼んでいた先生のサイン入りのご本「叱らぬ生活と教育」他数冊を受け取りに行った時です。『ご苦労さん。お母さんによろしく。』と声をかけていただきました。その時の先生のやさしいまなざしを忘れることができません。
 

3、私と国分康孝さんとの出会い:
 1979(昭和54)年、地元の静岡県富士宮市主催の教育講演会です。国分さんのエンカウンター(心のふれあい)のお話にすごく感動しました。題名は「心とこころのふれあうときーカウンセリングの技法を超えてー(黎明書房)」です。思い出をたどりながら本棚をあちこち探して見つかりました。手に取ってみると表紙がボロボロになっていました。「TOYOKO」とサインが入っています。私の母が国分さんからいただいたご本で、いつも持ち歩いて読み、家族も順番に持ち歩きましたから表紙はぼろぼろになりました。国分さんのお写真が付いて49歳の脂の乗り切った活力あふれる紳士の笑顔です。それから何回か国分さんとお会いし、最後に国分さんのあの笑顔に会えたのは2015(平成27)年6月28日の第40回愛育心理研究大会でした。テーマは「師匠・霜田静志を語る」で、その座談会は豪華キャストで國分康孝・堀真一郎・長谷川啓三の「エンカウンター(心のふれあい)の研究」を聞くことができました。
 

4、私と堀真一郎さんとの出会い:
  塩川豊子はニイル・霜田から多くを学び、サマーヒルの自由教育の哲学と実践理論を野中保育園に取り入れ「自由保育=子ども主体の保育=大地保育」を提唱しました。霜田静志先生亡きあとサマーヒルの生活体験を持ち、ニイル研究の第一人者の堀真一郎は大阪市立大学堀ゼミの学生と共に野中保育園を訪れ、その時の感想を次のように書き送ってこられました。『塩川豊子先生へ。豊かな自然の中で実にたくましくのびのびと動いている子どもさんの姿に、みんなすっかり感激して帰ってまいりました。また、先生方が皆さんたいへん自信を持って、そして子どもに対する深い信頼の気持を持って保育に当たっておられるのを見て、感銘をいっそう強くいたしました。(中略)サマーヒルとは、子どもの年齢の違いと、寄宿と通園という違いのために、具体的な生活においては必然的な違いはあると思いますが、その基本理念においては、ほんとんど全く同じだと確信いたします。ニイルが見学に来たら、きっとたいそう満足したことでしょう。1976年11月16日付。』・・・・・“ニイルが見学に来たら、きっと大そう満足したことでしょう”・・・・・と告げるこの手紙にわたくしたちは狂喜しました。
 

5、むすびに:
 ニイル=霜田に多くを学んだ塩川豊子は『汲みつくすことのできない宝庫である大自然に挑む中で子、どもたちが育てられていく大地保育』を提唱しました。自然と関わる保育には豊富な体験学習があり、五感・六感の育ちに満ち満ちているからです。そしてアニミズムの心を受容した保育文化が育ちます。例えば「太陽に目や口」が描かれたり、どろんこ遊びをすれば「チョコレート工場」時には「うんこ」と大喜びです。また次々と創造的な「名のない遊び」を発明するので、大人は愛とユーモアの受容的態度で乳幼児の発達過程と人格尊重を心がけましょう。大人社会は経済中心のコンピューターとAIの超高速社会が来ますが、しかし乳幼児期の生活と遊びは違います。大人社会と逆行する面があります。だからニイル=霜田の精神を常に意識して心の受容と体験学習が基本です。都会でもプランターでお花を育てましょう。バケツによる米作りにも挑戦しましょう。バーチャル教材の利用はそのあとです。