第209話 柏の葉っぱの成長に神を感じるじゅっぺ教授

大地保育の創始者塩川豊子(1915〜1999)は、
「汲みつくすことのできない宝庫である大自然に挑む中で、
子どもたちが育てられていく保育」と定義しました。
さて、
じゅっぺ教授の2階の書斎の窓から1メートルの間近に、
ご覧の通りの大きな柏の木があります。
じゅっぺ教授は窓を開けては柏の葉っぱとお話を楽しんでいるうちに、
お友達になった柏の葉っぱの可愛らしさに魅されてしまいます。
その成長を写真で記録しているうちに、
じゅっぺ教授の心の中に突然イナズマが走りました。
ビックリ仰天! 柏の神様に出会っていました。
では、
柏の葉っぱの成長を写した、
じゅっぺ教授の写真を順番に見ていきましょう。
なぜ?葉っぱが大きくなるのか気がつきます。
誰が育ててくれていることにも気がつきます。
それが誰であろうとも。
葉っぱを育ててくれたことに感謝します。
そして自然に手を合わせることになるのです。
柏の木の神様にです。

【写真1・2】をご覧ください。
3024年3月28日(観察初日:第1日目)
じゅっぺちゃんは書斎の窓から柏の木を撮影しました。
小さな葉っぱの赤ちゃんが産まれています。
めちゃくちゃ小さくてかわいいです。
採って天ぷらにして食べたくなります。
背景の池は江戸時代からの自慢の睡蓮の池です。
3月だからまだ睡蓮の花はありません。

 

 



【写真3・4】を見てください。
4月2日の写真です。(観察5日目)
赤ちゃんの葉っぱさんたち 大きくなったね。
もう保育園の乳児組に入園したんだってね。
お友達がいっぱいいていいねぇ。

 

 



【写真5・6】をご覧ください。
4月8日の写真です。(観察11日目)
柏の葉っぱさん また また 大きくなったね。
もう保育園の年長さんなんだね。
ずいぶんにぎやかじゃないか。
お友達いっぱい出来たね。
嬉しいねえ。




 



【写真7・8】をご覧ください。
4月14日の写真です。(観察17日目)
ビックリした。小学生になったんだね。
葉っぱは モジャ モジャ だねぇ。
吹奏楽クラブだってねぇ。
サッカーやってるんだってねぇ。
柏の木の葉っぱを見ていると、
幼いけど のび のびと育つエネルギーを感じるよ。
じゅっぺ教授はこの時、
突然熱いものを心に感じました。
それは何か。それは誰の仕業か。
後ほど、神であったことに気づかされるのです。


 

 



【写真9・10】をご覧ください。
5月24日の写真です。(観察57日目)
じゅっぺ教授の2階の書斎の窓がよく見えますね。
いつもあそこから写真を撮っているのですよ。
ハハ幸せです。その場で撮影できるのです。
いつも間近にリアルな成長が見られます。
ミルミルしい 大きな たくさんの葉っぱですね。
柏餅の葉っぱになってお役に立っているのですね。
じゅっぺ教授は柏餅が大好きです。
食べた時のあの香りに癒されます。
じゅっぺ教授は毎年5月には甘い柏餅を食べます。
柏餅を食べられるありがたさに思わず感謝の手を合わせます。
無意識のうちに柏の神様ありがとうと言います。

 


【写真11・12】をご覧ください。
7月23日の写真です。(観察113日目=観察終了)
まあまあこんなに大きくなっちゃって。
中学生になっちゃったんだね。
勉強は難しいかい。
みんなスマートフォン持ってるんだね。
タブレットで勉強してるんだって。

じゅっぺ教授の時代と全く違う中学生をしてるんだね。
じゅっぺ教授が頭を抱えていると。
その時、何か雷のような大きな音がしました。
じゅっぺ教授は夢から覚めました。
時代が変わってもじゅっぺ教授の窓から見ている柏の木は、
自然そのものでした。
何も変わった様子もなく自然の営みを続けているのです。
じゅっぺ教授は安心しました。
そして、ありがたい ありがたいとじゅっぺ教授は
柏の木に感謝の手をあわせるのでした。