第207話:今年はびわが豊作❣️です
―大中里こども園の園外保育はびわ狩り―

大地保育で大切にしていることは五感による感動体験です。
今日はびわ狩りの味覚による感動体験のお話です。

【写真1・2】を見てください。
じゅっぺ教授の庭には大きなびわの木があります。
昨年はちょうど実のりの絶好調の時に台風が来てアーアでした。
昨年はびわの実は落ちてしまい 悲しい! 残念! アーアでした。
ところで、今年は幸いなことに台風がきませんでした。
ご覧の通り、今年はびわの大豊作です。

 



【写真3・4】をご覧ください。
大中里こども園の年長さんがびわ狩りの体験に来ました。
園からじゅっぺ教授の家まで2 kmです。
往復すると4 kmの園外保育です。
保育士さんと一緒にみんな元気に歩いてきました。
早速、びわの木の下で「びわ狩りの説明」を聞いています。
園児さんたちは興味津々。
熱心にお話を聞きました。

 


【写真5・6・7・8】をご覧ください。
びわの木の高いところに完熟びわがいっぱいなっています。
直接子どもがとるのは無理なので、
じゅっぺ教授が新兵器の長い竿のハサミで取ります。
園児さんたちは協力してビワの実を受け取ります。
実は、その時、こどもの心の中ではじゅっぺ教授と一体となって
ワク ワク ドキ ドキ でびわ狩り体験をしています。

 

 

 



【写真9・10・11】をご覧ください。
待ちどおしい園児たちに「ちょっと待って」とはやる気持ちを抑えて。
保育士さんが丁寧にびわの皮の剥き方、種の後始末のお話をします。
さぁ いよ いよ 試食です。
甘い 甘い 甘い 甘い とみんな大喜び。
五感の味覚を使って感動しています。
この感動は『食べてみなければ』わかりません。
びわの味は、びわを食べて初めてわかるのです。
感動体験は「生きてる喜び」です。
感動体験は「生きる力」です。

しかしながら、今日、
びわは高級果物で高価なので食べたことのない子が多かった。
びわを初めて食べた子もいます。
「この実は何と言う名前ですか?」と質問すると、
知らない子の多い事にも驚きました。
富士宮市のような田舎でさえもびわは縁遠いものになっているのですね。
季節の果物でお店には並んでいても「高くて」と言うことですね。
と言うわけでこのようなチャンスを見つけて、逃さないで、
貴重な保育実践を企画してくれた保育士さんは偉いと思いました。
じゅっぺ教授の家のびわを見つけて。
『子どもたちに食べさせてください』という勇気は褒めたいと思います。
これからは、
AIやITの視覚と聴覚による学習が多くなると思います。
AIやITは100人でも200人でも大集団で学ぶことができます。
ところが、
味覚・聴覚・触覚による学びは少人数でなければできません。
これから保育士さん不足・働き方改革・時間短縮と言う社会状況の中で、
便利なAIやITを使った視覚と聴覚の集団保育はドンドンと増えていくと思います。
しかしながら少数でなければ絶対に満たされることのできない、
味覚体験・聴覚体験・触覚体験がおろそかになっていくことを
じゅっぺ教授は大変心配しております。
特に触覚体験「おんぶ」や「だっこ」、
スキンシップ(皮膚接触)とアタッチメント(愛着)は、
子育てで最も大切なことだからです。