こんにちはーー!じゅっぺちゃんです
https://ameblo.jp/juhei79/entry-12398011066.html
⇧前回のつづきです。
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Ⅱ.人的環境とこども
1.人的環境の重要性とこどもの見守り方。
発達の途上にある乳幼児にとって成長を手助けしてくれる人的環境は重要である。
こどもは一人で育つのではない。
両親、保育士、教師、仲間、指導員等の人的環境の援助によって育っていくのである。
そこでこどもと大人の両者の関係のあり方として、大人からの援助の質が問われるわけである。
放任もよくないが、過干渉・過保護もよくないことは自明の理である。
こどもの自発性や主体性を育てることや、こどもの個性や能力を育てるには、発達過程に合った自由がこどもに保障される必要がある。
そこで人的環境である大人は安全管理の責任を果たしつつ、同時にこどもの自由を確保するために次の八つの解放を忘れてはならない。
なぜならば、こどもの遊びにこの禁止や抑圧はつきものだからである。
【こどもの遊びを理解するための八つの解放】
①汚い:不衛生であること。バイ菌を過度に心配するあまりに禁止すること。
例えば、どろんこ遊びの時にこの言葉を過剰に前面に出されるとどろんこ遊びはできなくなるので、責任をとれる範囲で大人はこどもの汚れる遊びを見守ること。
②危ない:けが、事故などを恐れて行動を制限する過保護なまでの制限からの解放。
③みっともない:体面、体裁、見栄等を重視して遊びを禁止してしまうことからこどもを解放する。
④やかましい:大人の立場で迷惑だと早合点しないこと。こどもの立場に立ってもう一度考えてみる。
⑤散らかってる:物がなくならないことや、きちんと整頓されていることを大人は求めがちであるが100%近くまで求めない。完ペキ主義の大人のためにこどもたちが遊べないという被害を受けている。
⑥早く:競争主義、何をするにも早い方が良いという考え方をこどもに押し付けないこと。
⑦へたねぇ:歌を歌ってる時や、児童画を描いているとき、発達過程を無視してさげすんだり、個性的であることを理解しない大人がいるが、こども理解の学習を始めるべきである。
⑧何の役にも立たない:受験という将来に役立たないことは、すべて意味がないとする考え方をやめること。
以上、八つの言葉を適切に使用することによりこども理解は一層深められる。
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塩川 寿平(1938年生まれ)
大地教育研究所所長
大中里こども園名誉園長
元静岡県立大学教授
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活動:こども環境学会アドバイザー
愛育心理研究所インストラクター
著書:「名のない遊び」「コーナーのないコーナーの保育」
「どろんこ保育」「大地保育環境論」等
(出版社 フレーベル館=電子書籍化も有ります)
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ジュッペちゃんの保育のこころ
子どもを大切にするということは人としてであって、
私たちの"大地保育"は大人も童心人となって、
子どもと共に独立国(子どもの園)を創造するということ
ではないかと思います。
いつでも・どこでも・いつまでも子ども心を忘れずに
『名のない遊び』等を大切にしたいと思います。
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勤務先:大中里こども園
静岡県富士宮市大中里837
※姉妹園野中こども園(旧野中保育園 創立1953年)
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社会福祉法人柿ノ木会「大中里保育園」は、
平成30年度から
幼保連携型認定こども園に移行し、
施設名称を「大中里こども園」と改めました。
今後ともよろしくお願いいたします。
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