我々漫画愛読者は、作品の中に散りばめられた状況証拠(間接証拠)や、証言及び自白(直接証拠)等を手がかりに、隠された真実を導き出す。

言うなれば、探偵である。

作者の意図を、伝えたいであろうテーマやメッセージを、作品を通じて感じ取る。

これこそが我々愛読者の醍醐味であり、義務とも言える。

ホントはね、『刑事』とかで例えたかったけどさ、ほら、さ、アレじゃん。

なんか物騒じゃん!(逮捕とか起訴とか)

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この、『真実を導き出す』という行為、推理モノの小説作品、漫画作品のみならず、創作物全般に共通する楽しみ方ではないかと思うんだよね。

芸術作品にだってそれは当てはまる。必ず、どこかしらに、作者が作品に残したダイインg、真実へと繋がる重要な証拠が隠されているに違いない。(殺すな)
 


余談ではあるが、オランダの油絵画家パウルス=ポッテルの代表作『牡牛』。

初見でこの絵が『ただの牛の絵ではない』という真実に一体どのくらいの人が気づけただろう。

実はこの絵の手前に見える牛の『頭部』、『前脚』、『後脚』の部位は、全く別の牛のスケッチを統合した、『実在しない想像上の産物』なのである。

このように、何気無いところに真実が作者によって意図的に隠されていることだってある。

しかし、言うたところで真実というものはいつだって作者のみぞ知る。

我々がどう足掻いたって、正解は作者にしか知り得ないんだから。足掻くだけムダじゃね?

否、それでも真実に少しでも近づきたい。敬愛する作者様を少しでも理解したい。共感し、気持ちをひとつにしたい。それって、最高じゃん!最高に素晴らしいことじゃん!

受けじゃない!攻めるんや!


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平尾先生の作品に初めて出会ったのは先々週くらいかな。


代表作
『推しが武道館いってくれたら死ぬ』



7人組地下アイドル『Cham Jam』と熱狂的ドルオタ達が日々奮闘!時には楽しく、時には切ないアイドルとドルオタの複雑な関係をリアルに描いたハートフルヒューマンドラマ(ラブコメとはやや違う)


今現在も徳間書店『COMICリュウ』で好評連載中の人気漫画である。

 



アニメ化もし、実写映像化の企画も進行中。

これからの発展が大いに期待されている作品ではあるのだが、先日、自身のブログでこのような記事を投稿されていた。
どうやら、自身の作風に迷いが生じている、といった内容だった。

平尾先生の作品は、敢えて説明や解説といった、『正解』をストレートには出さず、さりげない仕草や表情で『匂わせる』スタンスのものが多い。

むしろ、それが良いんだよぉ!

それでこそ読者冥利もとい、探偵冥利に尽きるというもの!

ただ、敢えてわかりづらくすることで作品の意図を理解できない読者が離れていってしまうのが見るに耐えないそうだ。。。

平尾先生は今の作風が良いんです!

解説や説明にまみれた、

『昨今の読み応えの薄い漫画』

ファンはそれを望んではいない!

ヨゴレはわいが受け持とう!

わいが徹底的に捜査し、作品に隠された真実を導き出してみせる!


じっちゃんn 


てか、その前にこのブログ、誰にも見つからない可能性