ノーム チョムスキーと同じくアメリカで反戦活動をしているが、チョムスキー の本よりも読みやすく、分かりやすいと思う。

小田実氏も言う「空爆される側」の視点から見れば、政治家が主張する「正義の戦争」は存在しない。
いやむしろ、9.11事件以降、膨大な額の軍事予算が組まれ、その代わり社会保障は大幅に削られる事体となっており、著者の「反戦は経済問題」という主張も納得できるものだ。

「訳者あとがき」に書かれているように、アメリカに追従する日本は毎年5兆円近い防衛予算を使い、テロ特措法を成立させ、恒久法も制定しようとしている。
アメリカの実態を知るだけでなく、日本の現状を考え直す必要があるのではないか。


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