「それで、どうしてツグミに……」
 ショックウィルは不満そうにぼやく。
「貴女が超能力者なんて知らなかったし」
 それに対しミコは、にやりと笑う。
「まあね。前は私自身、懐疑的だったし。死に直面したショックで発現したみたい」
「……そうか」
 そして二人は少しの間黙った。
 そして……。
「ここだよ」
 そこは、少し大きいが他のはとくに変わった箇所のない一軒家だった。
 ミコは庭に隠した鍵を探し出し、開ける。
「ようこそ」
つづく。