前回革命軍のテロリストを皆殺しにした。
その争いが次の戦いの前触れのように静かだった。
まるで世界最後のカウントダウンの開始のように・・・・・・。
カタナ達はずっと監視モニターで日本中を見張っていた。
すると監視設備のある廃工場に車が入ってきた。
ナツキだった。
「今日はカタナ君に用事があるの。入っていい?」
「ええ、セキュリティロック解除します。どうぞ。」
「こんにちは。この前は大活躍だったそうね。カタナ君。」
「いや、それほどでも・・・・・・。」
「研究所の皆が言ってるわ。あなたの能力を見たい、脳を調べたいってね。」
「まあ、少しでも役に立てるなら。」
「そう・・・・・・。実は今日は新しいクスリを持ってきたの。」
「新薬?なのために・・・・・・。」
「カタナ君がいつも使ってる能力・・・・・・。眼に映った対象の肉体を切り刻む、というのだけど。
それは物質に働きかける念力の属するものね。
念力にもいくつかパターンがあるけれど、カタナ君の場合、自傷行為が関係してると思うの。
それで新しいクスリなんだけど、その念力をまた違う形に発現する研究結果がでたわ。」
「新しい研究結果・・・・・・で、その新しい研究結果でどんな能力が発現するんですか?」
「このクスリを飲んでいつもみたいに精神集中すれば、対象に猛烈な衝撃波を発現できるわ。」
するとナツキは、袋の中から緑色のカプセル薬が入ったビンを取り出した。
これね、と言いながらカタナに渡した。
「チカラをあまり使いすぎると頭が痛くなるでしょうから、そっちのクスリも持ってきたわ。」
「どうも・・・・・・。」
「それじゃ、私はこれで。それじゃ皆さん。」
と言ってナツキは監視施設を後にした。