カタナはなぜ人を殺すのか。
何のために・・・。
どんな目標があって・・・?
カタナは自分の能力が大勢の人間が救えると信じていた。
だから政府からの任務を受け入れた。
だから革命軍を少しでも多く殺す。
かつての戦争の悲しみを繰り返したくなかった。
日本でも、まだ放射線に汚染されている地域もある。
ある日カタナと師匠は買い物に出ていた。
日用品や、服や、あとカタナはチョコや飴やジュースを買った。
「カタナは甘いものが好きなのですね」
「いや、俺は神経使うと甘いものが食べたくなるんですよ。」
で、ある場所で足を止めた。
クレープ屋だ。
「師匠、俺はあれが食べたいんでちょっと待っててください。」
「では私は買い物を続けたいので、ここで待っていなさい。」
「わかりました。」
そしてカタナはレジへ行き、
「チョコバナナ、クリーム多めナッツ抜きで。」
「はい、かしこまりました。」
「ありがとうございます。」
そしてカタナは金を払い、椅子に座ってクレープを食べ始めた。
そのときだった。
(カタナ!)
頭の中で「彼女」が叫んだ。
次の瞬間・・・。
「!」
確かになにか感じた。
それがなんなのか、カタナにはよくわからなかった。
殺気のような・・・。
(誰だ?確かに感じた。なんか・・・女のような・・・銃を突きつけられたような・・・。)
「どうしました?カタナ。」
師匠が戻ってきた。
「いや、特になにも。」
「そうですか。では帰りましょう。」
「はい。」
(気のせいか・・・。)
カタナはあまり考えないようにして、師匠とその場を去った。