ハマダ法務大臣から極秘の任務を受けたカタナ。
表向きは、ある警備会社の社員だ。
その実態は、警察の監視システムを使ったテロリストの抹殺者。
監視カメラの向こう側の人間を殺す。
それはカタナにしか出来ない仕事だ。
「まあ、キミのお手並み拝見といこうじゃないか。カタナ君。」
「わかりました、大臣。」
「とりあえずキミには一人、監視役をつける。裏切るとは思っていないが、規則だ。悪く思うな。」
「ええ、わかります。」
そしてハマダはどこかに電話した。
「そうだ・・・ああ、順調だ。入ってもらえ。」
そして、コツコツと足音が近づいてきて・・・。
「こんにちは、カタナ。」
その人物のことはカタナはよく知っていた。美女で武術が凄腕で戦争で活躍した・・・。
「し、師匠!?」
「キミたちが顔見知りだとは知っている。彼女は優秀な能力者だ。よく見てもらいなさい。」
「そういうことです、カタナ。よろしくお願いします。」
そんな師匠に少し驚いたカタナ。
「ええ・・・ちょっと・・・まあ、よろしくお願いします。」
カタナは戸惑いつつ挨拶をする。
するとハマダは。
「これからキミたちには、二人で組んで作戦に参加してもらう。住居も用意してある。
カタナ君の家族にも上手く話しておいた。」
そしてカタナはあることに気づいた。
「あの・・・住居って?」
「そうだ。これからは二人で生活してもらう。正直、キミの能力は危険だ。」
「ええええええ・・・。」
「よろしくお願いします、カタナ。」
「はあ・・・。」
正直、カタナにとっては師匠という女性のほうが恐ろしいのだった。