今日は雨だった。

家の近くのコンビニへ菓子を買いに行った。

チョコ菓子を買うことにした。


「これお願いします。」

「はい、ありがとうございます。」

コンビニのロゴが入ったチョコが入ったビニール袋を受け取る。

「またのご利用をお待ちしています。」

店員は笑顔で言った。

「どうも。」

言って外へ出る。


その時だった。


(危ない!今すぐそこから離れて!)


「彼女」の声が聞こえた。選択肢はひとつ。

直感的に走り出してコンビニから離れる。


ドン!!


コンビニのほうで大きな音がして、煙が出ていた。

車が爆発したのだ。


爆薬と、携帯電話で操作可能な起爆装置を積んだ車。

テロだった。


しばらくして警官や見物人や記者が集まってきた。

かつての戦争のときは日本でも、人の集まるところが狙われていたらしいが。

戦後はコンビニや公園でも、少数人を狙ったテロが続出していた。

戦争が終わった後でも、自分たちの主義思想を主張し、武力行使する人間がいた。

革命軍の残党だろう。彼らの戦争はまだ終わってないらしい。


いまさらそんなことをしても、得るものなど何もないというのに・・・。