君は知らないであろうが、高度成長期(1956年から90年)に日本人が目指した「豊かさ」は単純なものであった。
1)欧米並みの所得水準。
2)マイホーム・車・テレビ・エアコンなどの物的財産の保有。
3)週休2日に長期休暇。
日本人がめざした豊かさとは上記3項目に尽きて、いわばそれは国民的悲願でもあったと言える。
しかし、そのどれもが90年初頭にほぼ達成するや否や、豊かさの目標を失った多くの人が迷走してバブルを生みだした。
「もっと贅沢を」をスローガンとばかりに、湯呑のごとくお金を使い、大騒ぎを繰り返した。
しかし、真の豊かさとは何かを知らないのであるから当然、バブル(夢)ははじけた!
それでは君に聞きたい。
「真の豊かさ」とは、何だと思うか
きっと君の答えは、”お金持ちになること”と言うのであろう。
もちろん、誰しもが”もっとお金があったらいいな”と考えている。
”もっと良い家に住みたい”、”もっと良い食事がしたい””、もっと欲しいものを手に入れたい”、これらは全て経済的豊かさだ。
多くの人が経済的豊かさを求めているのは事実だけど、必ずしも、経済的豊かさ=真の豊かさとは言えない。
例えば、給料がいいからとか、安定しているとかで自分の適性に合っていない仕事を選んだとしたらどうであろうか?
最初の内は、お金を手にして、それなりの充実感も味わうであろうが、それを5年、10年とやり続けるとどうなるのか?
大抵、嫌気が差してきたり、ストレスを感じたりする.。
つまり、本当に豊かさを感じる人は、このようなストレスを感じない人であり、それは経済的豊かさに執着しない人ともいえる。
日々、自由と愛に包まれた生活が送れれば、必要以上に物的財産が欲しいと思わないからだ。
つまり、真の豊かさとは「人生の豊かさ」であり、それは自由と愛がもたらしてくれるものなのだ
確かに私も金儲けをしている。
しかしそれは、物欲を満たすためではなく、ワンピースのルフィーのように自由を得るためなのである
私のこれまでの人生は、本当に自由であった。
人生の豊かさが”自由と愛”がもたらしてくれるのであれば、自由を手に入れた私に必要なのは、残るは愛だけだ