新聞の声に

語りつぐ戦争と

載っていましたか゛

私は昭和27頃

歌舞伎座から帰り

国電有楽町へ

数寄屋橋を通りかかって見ると

(其の頃は川) 

大勢橋の上から

川を心配そうに見ている人達、

川に明かり照らして

作業をしていました。

周りの人に聞くと

橋を歩いている

日本人の男を

酔っている進駐軍兵が

数人で

川へ放り込んだと言うのです。

外国の兵士達は

酔うと

日本と戦った事を思い出すのですね。

其の頃

電車に乗ると

向こうの兵士

酔っていて

若い日本人の若い男が 

掛けていると立たせて

日本人の女性を

どうぞと云って

掛けさせていました。