”やっぱりやめとこ、舎利弗(しゃりほつ)はん。わし、よう言わんわ。”

 

「止舎利弗 不須復説」

「やみなん舎利弗 すべからくまた説くべからず」

(妙法蓮華経方便品第二)

 

お釈迦様が瞑想から立ち上がり何を言い出すかと皆が注目している中、「私が悟った知恵ははてしなく深く、ここにいる皆が理解できそうもないから説法をやめよう。」と言いだすシーン。

 

この後、弟子の舎利弗(しゃりほつ)が、「どうか説いてください」と三度にわたってお願いして、ようやく説法がはじまるという、お釈迦様のなかなかのもったいぶりようが面白い。

 

舎利弗(しゃりほつ)も心の中で、「結局話すんかーい!」と突っ込んだことだろう。