大体が名無しの料理だね。ってか、実家特有の呼び名があったの。
材料も調味料も揃えても、私が作ると決して同じ味にならないものが多い中、「これ、これ! おんなじ味!」ってのもあるわね。
私の場合、中1の夏までおばあちゃん子だったから、祖母と母の両方 懐かしい味がある。
実を言うと、幼い頃の父の想い出の味もあるんだ。
祖母と父のは、ここでは割愛するわね。
実家から徒歩2~3分の所に "(私のニックネーム)’s Cabin/通称キャビン" があって、よく友達が来ていた。遠方からも、外国からも来た。
来客がある時は、母はキャビンに来て友達や客人と語るのを楽しみにしていて、食事も一緒にしていた。
そんな中で、私が母に材料を揃えて「作って」と頼む料理が幾つかあった。
▩ かつみそ▩
どう逆立ちしても、同じように仕上がらないナンバーワン。
1) 2人分として、お椀に軽く1杯の水を土鍋で沸かしたら火を止める。
2) 土鍋一杯程もの鰹節をバサッと入れて、そのまま5〜6分程度置いて鰹節が沈むのを確認する。
3) ボールにザルとキッチンペーパー (又
は 清潔な布巾)を敷き、2を静かに濾す。
❲注意] かつお節を絞るとエグミが出てしまう。で、絞らない。鰹節が多少残るのは、構わない。
4) 再び中火にして、沸騰する前に味噌汁より
やや濃い目に味噌を溶かす。
5) 溶き卵5個分を流し入れたら、すぐに弱火に
し、大雑把にかき混ぜたら、火から下ろす。
卵に半熟より幾分火が通った位がベスト。
これを あつあつのご飯と食べると、おかず要らずなの。ご飯が何杯でも食べられる。
たった1つの簡単な料理を書いてこんな長い文章になってしまったから、これだけで止めよう。