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別のお花見があったわ。
母が亡くなってからは、もう行かないから忘れてたわ。毎年恒例ってわけでもなかったしね。

秋田市の北にひっそりとある小泉潟公園内にある林泉回遊式の本格的な日本庭園で、8,000本の樹木が植栽され、皇太子・同妃殿下のお手植えの松を始め、園内に池・滝・小川・男潟・女潟・眺望台など、時空の変換の中で変わりゆく庭を楽しむことが出来る、落ち着ける場所 - 水心苑がある。
さほど広くはないけれど、四季折々の光景が、四季それぞれで愛でる風景が異なり、立つ位置や見る位置が異なるので、行き易い。脚が弱くなった母でも、あまり歩き方回らずに 池を見下ろす東屋からの眺めで満足していた。

自然豊かで 白鳥が飛来する公園   
小泉潟公園

この公園は 秋田県立博物館と国の需要文化財である旧奈良家* の近くにあり、奈良家は母がたの親戚筋なので、子供時代に遊びに行っていた母には 懐かしい場所で、行くととても喜んだ。

水心苑  菖蒲園

菖蒲の時期に行くと、タイミングが良ければ藤の花も見られた。紅葉の頃もいい。
竹皮製の篭弁当中 たいしたご馳走ではないけれど、あれこれ詰めたお弁当とお茶を持参して、縁台のような物に腰掛けて食べた。最後に行ったのは 妹と3人で、近くに家を建てた古い知人に電話したら「寄って、寄って」と言ってくれたので、新居を訪ねた。
その日。母は終始上機嫌だった。

公園の中にある本格的日本庭園 水心苑の名は、"聖農" 石川理紀之助** の「足引きの 山田に落ちて 行の 易くも 身はなりにけり」という一首から名付けられた。

国需要文化財  旧奈良家  (秋田県潟上市)

*   ⦅旧奈良家⦆
茅葺き屋根や板壁、鉋仕上げ・チョウナ仕上げによる部材などから、いかにも古風な民家をう伺うことが出来る。それと共に、入母屋に構えた厩中門の屋根や書院造り風の座敷などからは、県内屈指の豪農としての格式の高さを知ることが出来る。
秋田県中央海岸部の大型農家建築物として、よく初期の形態をとどめ、また建築年代が明らかな点でも貴重な民家であり、昭和40年5月29日に国の重要文化財に指定された。

**  ⦅石川理紀之助⦆
豪農奈良家の分家出身で、生家もこの小泉潟の近くにあった。種苗交換会の前身 農業博覧会の発案者の1人で "聖農" と言われ、没後105年になる今も種苗交換会は継続されている。
石川翁の業績を称え 後世に伝えようとする顕彰会があり、会員は日本国内に多くいる。
玄孫孫の石川家当主を代表とするNPO法人「草木谷 (くさきだに) を守る会」の小学校と連携した循環型農業などに取り組む活動が、先般日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」に秋田県では初めて登録された。

余談ながら、石川家当主と私は 翁の同じ玄孫孫同士、祖父同士が兄弟で翁の孫という、ちょっぴり身内の立場なんです。    
そんな関わりがあるので、小泉潟公園、なかんずく水心苑はご先祖さまの命名でもあり、母がたのルーツの土地でもあり、特別な想いがある。