中国人の友達に Terresa NGという名前の女性がいた。テレサと呼び、漢字を気にはしなかった。中国人だから 漢字名がある筈なんだけど、気にならなかったし。
NG、勿論「エヌジー」とは発音しない。
中国語には日本にはない発音があるから、「んぐ」が一番近いかな。
「『ぐ』と言おうとしたら、鼻から『ん』って音が洩れちゃった」みたいな発音。
中国語の会話を聞いていると、やたら「ん」が多いことに気づくわよね、
あの「ん」。

最後にテレサに会ったのは、確か 中国返還 (1997年7月) が間近で話題にしたから、同年2月だったかな。
秋田↔️仁川定期便 (週3往復) 就航に向けた準備期間に、県がアジア・ロシア圏へのチャーター便を積極的に企画していた時期で、母と行った香港でテレサの他にカルガリー時代の友達2人共が歓迎してくれた。
テレサは香港の大学で教授になっていて、名刺には Dr. T. NGとあった。
結婚して母親にもなっていたが、苗字は変わっていなかった。もしかすると、仕事上とプライベートをキッカリ分ける為かもしれない。 

20代前半に カルガリー大学で数学部秘書だった た私と、香港からの大学院生3人 (うち1人は新婚さん) が揃って年齢が近かったこともあり、仲良くグループ行動をしていた。うち1人の女子がテレサだった。

香港からの大学院生には、Hin Po Lo と
いう名の男子もいて、彼はなぜか必ず「ヒンポーロー」とフルの呼び方をされていた。
母と一緒の香港ツアーは、他の企画ツアーより現地泊が1回多い 3泊4日で、旧友3人と会えた いい旅だった。  
母にとっては 人生初の飛行機であり、初の海外旅行だった。

 3人とは別に交流があった中国人2人は、同じ苗字「馬/Ma 」さん同士なのに、生まれと育った地域が異なるからって 広東語とマンダリン語で会話が出来なく、英語で会話していたのは不思議だった。