世の中には間違いなく素晴らしいものなのに評価されなかったり生き残れなかったりする商品というものが存在する。数の力、資金力、マーケティング、その他様々な事情があるとは思うが、この親指シフトキーボードは間違いなく日本語入力という点においては最高傑作と言って良いと思う。
自分が出会ったのは高校生の時。父親が誰かにもらったワープロOASYSだ。生まれて初めてのワープロに心躍った。その時はそれしかなかったので、現在主流の109キーボードなどとの比較で物を言っているわけでは無かった。当時はむさぼるように勉強して覚えた。まるで話すように打ち込むことが出来るようになっていた。大学に進学して、Windowsマシンを購入したが、どうしても親指シフトのほうが便利だと思いながら使わなくなっていった。
丁度ワープロとパソコンが入れ替わる時代だったかと思う。
卒論は紙だが、ワープロを認められた時代。
ワープロは当然OASYSの親指シフトを選んだ。
その選択に間違いは無く、不安もなかった。ただ、時代があっていない事は理解していたが。
卒論を親指シフトで作る事が出来たのは自分に取って良かったと思っている。
そのワープロも結局卒論の為だけに買ってもらったような形になってしまって両親には申し訳ない気持ちがあるが。。。
ビデオのベータ版なども明らかにVHSより優位性があったはず。
そんな商品は他にも沢山あるのだろう。
それはそれで仕方が無い事だがとても寂しい。
本当にありがとうとお礼を言うことしか出来ない自分が情けない。
改めて、親指シフト、またそれを考案してくれた人に感謝します。
ありがとうございました。
やっぱり最高でした。
試合には負けたかもしれないけど、勝負には勝っているのではないかと思う。
ゆっくりと休んで欲しい。