イケメン・ゲイカップルとちびっこパレード | ゲイ嫌いのいない街をさがして

イケメン・ゲイカップルとちびっこパレード

今日は、フチタンのムシェの祭の日。その祭りには多くのゲイが集まり、夜通し飲み明かすという。
フチタンには、年間600もの祭りがある。「今日は高校生の祭」「今日は○○地区の祭」「今日は漁師の祭」といったように、毎日なにかしらの祭が開催されている。今日は、その600の祭のうちのひとつ、ムシェの祭なのだ。ムシェ(男性から女性へのトランスセクシャル)の祭は、ホテルに掲示してある「祭スケジュール」にも他の祭と同様に記されていた。

昨晩に夜更けまでゲイの集まるバーで騒ぎまくり(旅行者に酩酊は禁物なので酒量は控えめだったが、シラフでもアホができるのが、ワタクシの強みでございます)、美しく爆睡をブッこいていたところを、電話の音に起こされる。アイダからの電話だった。「今日は夜にムシェの祭りがあるけど、昼間は子供たちの祭りなの。一緒に見ましょうよ。」と、アイダ。飛び起きてセントロに向かうワタクシなのでありました。

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どこの国の子供でも子供はカワイイものだけど、メキシコの子供の愛らしさは反則!子供パレードは、見物人の数もすごく、大盛況でした。「キビキビ歩け!」と子供を叱りとばすお母さんもいて、ステキ☆

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子供にライフルを持たせた扮装をさせていたのには、ちょっとビックリ。アイダが言うには、メキシコ革命の英雄・サパタの扮装なのだそう。子供の顔って、ヒゲ描くとカワイイねー。帰国したら、日本の子供にも描いちゃお☆


子供たちの可愛さにデロデロにとろけまくっていると、不意に5人連れの若者たちが話しかけてきた。
「昨日、自分たちの友達の写真を撮ったでしょ(メルカドでお母さんの手伝いをしていたゲイたちのことらしい)。オレ達も撮ってよ!」と言っているのだと、アイダが訳してくれた。

写真を撮ってプリントしてあげながら「君たちはゲイなの?」と聞くと、一人の青年が「コイツとコイツはゲイ」と、イケメンふたりを指さした。別の青年が「コイツはオトコとつきあったことがある」と他のひとりを指して言うと、言われた若者は「ねぇよ」と笑いながら言った。するとみんな、「あるだろ!」と口々に言って「ねぇよ」と言った青年のアタマをぺしぺし叩いて笑った(アイダが、爆笑しながら訳してくれた)。
ゲイであることをオープンにした上で、ノンケとアソートで仲良しグループが形成されているなんて、すごい。フチタンて、日本のゲイの僕にとって、カルチャーショックなことばかりだ。

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ノンケもゲイも入り混じった仲良しグループ。

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恋人同士のふたり。イケメン☆

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フチタンの女の人の盛装。デザインはムシェの仕事。

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パンツはフツー(なのか?)のをはくんですね。