注目の斎藤(早大)が6日の日米大学野球選手権第3戦で勝ち投手になった。日本での人気はさらに拍車がかかりそうだが、実力を純粋に判断する米大リーグのスカウト陣にはどう映ったのか。
 丁寧に変化球を低めへ集めた内容に、制球力や投球術を評価する声は多かった。アスレチックスのクボタ氏は「制球がいい。同じモーションで5種類の変化球を投げられ、クレバーだ」。ヤンキースのオッペンハイマー氏は「緩急を使ってタイミングをうまく外した。2安打もハードヒットはされなかった」と言い、ジャイアンツのマップソン氏も「投球のバランスが良く印象的。弱点もなく良い投手」とほめた。
 一方で聞かれたのは球威の物足りなさ。「球速は少し足りない」(クボタ氏)「パワーはない。もう少し多く直球を使わないと、大リーグの好打者にはとらえられてしまう」(オッペンハイマー氏)と指摘した。
 最も厳しい意見は昨夏から斎藤を見ていたというマリナーズのハイド環太平洋スカウト部長。「日本の野球界がヒーローを求めているから、斎藤にはかわいそうなところもある」と思いやりつつも「ベストの投球はしたが、魅力は感じない。高校のころと変わっていない。きょうの投球は直球を使わず、変化球で攻めた捕手の力だ」とばっさり切った。
 斎藤自身も「メジャーで通用するにはまだまだ」と口にする。現時点ではスカウトの評価も大きく分かれた。(