電気ネズミなんかヤラかして。 | 写真家 馬渕久美子blog

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写真家馬渕久美子が写真で語る

大阪に帰ってきた。


高速バスに乗って
大阪市内に入る時


沢山の高いビルの隙間に
滑り込む感覚があった


なんやかんや言っても
随分ハードな街だったと

あらためて実感


沢山沢山いる人達の高いビルの隙間のそのまた奥の

ヒミツキチに行く


解体作業が進んでる


みんなで讃岐うどん食べる


大阪に戻ると

身体の芯にあった
固い緊張が消えていた


大阪がわたくしの街だと
思っているし
思われたい


うどんを食べながら


わたくしはこの人達に


溺愛されている


と思い人知れず苦笑いをする



そして


個人的な考えだが


みんなで楽しくというより


なんかヤラかしたい感覚が湧いてくる



昔、スカイビルにのぼった時

友人は大阪は電気の街だとため息をついた

街の明かりで地形が浮かび上がっていたからだ


わたくしは
この街の人達は
電気の街の
電気ネズミだと言って

『そして我々だってそうなんだ。』


と呟いたのを思い出す

二人とも地方出身者だった。


アートを愛する
なんの力もない
ほんの少しの

電気ネズミ達が


巨大な電気の街を
引っ掻き回せたら


とても痛快だと思った