言葉 | 写真家 馬渕久美子blog

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写真家馬渕久美子が写真で語る

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写真は


早朝一人で
ある街を歩いていた時に 偶然見かけた洗濯物


おかしいだろうか?


美しいと思った。


必要性が生み出した
偶然の芸術であります


こういうものはなんとも言葉で
表せない震えみたいなものがある


『言葉とは煩わしいもの だ。

言葉にくらべ心はなんと 自由なことか。

言葉にすることは心を区切る作業だ。

一つの感情を言葉にした時

その言葉に収まりきれないほどの感情が失われるだろう。

楽しいという一言で充分な感情などあるのだろうか

悲しいという一言で充分な感情などあるのだろうか』



…と本にあった。


わたくしも痛切に感じて いた同じ事


色々な方の話を聞く

でも言葉そのままを受け止めないように癖をつけた

乱暴な言葉の裏に

とても切実な優しさがあるし

優しい言葉に冷たい気持ちもある


収まりきらなかった気持ちを探す

しかも、人の心は一秒と 止まってはくれない

話しながらも動くので


話しを聞く時

F-1レースを見る時のような眼の疲れをいつも
感じる



『あの時あなた言ったでしょ?』


とか人間相手に愚問なんじゃないかと思ってる


あてにしてないと言うと 些か乱暴だが。


様子を変えるものだから


人とずっと付き合うというのなら永遠を願うのではなく

変化と向き合う覚悟がいる

それって疲れる。
ちょっと面倒だ。



けれども自分もそうして優しくして貰っている


チームひとつにしても
わたくしには難しい
未熟で愚かだから。


言葉とは何かについて
考えるわたくし。



何故写真が好きなのか


言葉がいらないからだ


しかも全て現実のもの


言葉の世界を写しても
言葉がなくても会話できる

言葉にしなくても

素敵な洗濯物を見せることができるじゃないですか


それでも


話さない訳にいかないんです


大変だけど


きっとうまくいく。