山口市の文栄堂書店が潰れたそうです。

 

私が3歳になる少し前にここの店主さんが自転車で我が家に来て

 

「お嬢さんに良いかと思うのでお持ちしました」

(小さな田舎町なので情報だだもれ)

 

と小学1年生を持って来てくれました。

 

我が家は貧しかったですし、教養ある家庭でもなかったので、私は毎月のこの本を本当に何度も何度も読みました。

 

これで小学校の内容をすべて理解したと思います。

 

これがなければ大学に進学することはなかったと思います。

 

中学になると我が家では「文栄堂の本はつけでかいなさい」ということになりました。

 

村上春樹が「子どもにとっての最大の贅沢は本屋でつけでかうこと」と書いていましたが本当にこれは親にも文栄堂さんにも感謝しています。

 

山口高校の生徒で電車通学をしている生徒は駅に近いここで時間をつぶしていました。

 

待ち時間で「カラマーゾフの兄弟」を読んだという武勇伝など聞こえていました。

 

市内の学校の教科書を扱っていたのでどうして潰れるかな~~。

 

残念なニュースです。

 

山口市の文栄堂書店、4月末で閉店へ 売り上げ落ち込み営業断念(中国新聞デジタル) - Yahoo!ニュース