ゴジラちゃんの仲よくしている友達に ガメラちゃんがいる。
珍獣の近くには 珍獣がいる。 これ、すなわち宇宙の法則!
ガメラちゃんはゴジラちゃんより 3つ年上の45歳。
ここ数年、ガメラちゃんの周りで すごく不思議で ちょっと厄介なことが起きていた。
だけど、天真爛漫なガメラちゃんは いつも笑っていた。
しかし最近になり ガメラちゃんの元気がなくなっていった。
心配したゴジラちゃんは ガメラちゃんに聞いた。
「大丈夫?」
「大丈夫じゃない」
「どうすんの?」
「はたらく!」
ガメラちゃんは、とある大手書籍店の面接に行った。
毎日、お姫様のような日々を送っていたガメラちゃんは、働くのが初めてで ちょっとドキドキした。
書籍店の若いオンナ
「では、簡単なテストをやります」
ガメラちゃん
「はい」
目の前に出された問題用紙を見て ガメラちゃんは固まった。
それは、小学生のころやった覚えのある 算数の引き算だった。
10000 円
- 850 円
ガメラちゃんは なぜだか 分からない。
それは、小学生のころがあまりにも昔だったのと、お金の計算がひどく苦手だったからだ。
もし、円 が式についていなかったら 出来たかもしれない、とガメラちゃんはゴジラちゃんに言っていた。
それに、目の前では 書籍店の若いオンナが腕組みをし、ガメラちゃんの手元をジーッと見つめている。
早く書け、早く書け、と言われているようなのだ。
ガメラちゃんは、どんどんどんどん 分からなくなっていく。額には脂汗がにじんできた。
痺れを切らした若いオンナは、次に漢字の問題用紙をガメラちゃんに突き出した。
最初の字は 「じむようひん」 だった。
フムフム・・・・・・と、ガメラちゃんは、さらさら書いた。
次は 「ゆうりんどう」 だった。
(書籍店の名前、ばらしちゃった。ごめんね、ガメラちゃん)
えっ? とガメラちゃんの手が止まる。
・・・・・・・・・5分経過・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・10分経過・・・・・・・・・・
書籍店の若いオンナ
「はい!もう結構です!」 (たぶん、怒ってる)
ガメラちゃんは 肩を落として家路についた。
小学生の娘の イルカちゃんにこの話をすると
「ママのばか!ママのばか!
」 と イルカちゃんは悲しがった。
イルカちゃんがかわいそうになったガメラちゃんは、
「違うのっ、違うのっ、アルツハイマー
のテストだったの」
と慌てて言った。
ゴジラちゃんは、心の中でこっそり思った。
アルツハイマーのテストだったら ガメラちゃんは合格したのに・・・・・・な。
≪ゴジラちゃんの今日の格言!≫
とっさのいい訳、自分の首をしめている