ありきたりな言葉になっちゃうけど
その人はキラキラと笑う人だった
正直、ある某有名事務所の芸能人2人を
足して2で割ったような
かっこいい人だったのは間違いないんだけど
(友達2人もそんなようなことを言ってたから
私だけの意見でもない)
出会ったときもバイバイするときも
いつもキラキラと笑ってた
世界史の授業中
その日はテスト返しの時間で
いつもよりだいぶ教室が騒がしかった
真ん中より少し後ろ側の席で
返されたテストを眺めていた私のブレザーの
ポケットに入れてあったケータイが
突然震えだした
私はその着信画面を見て少し迷って
でも躊躇わずに
まだまだ騒がしい授業中
通話ボタンを押して
先生から見えない方の耳に当てた
『いやいやいや授業中だから!
私高校生なの忘れてた?』
笑ってる顔が想像できるような
優しい声が聞こえた
久しぶりの声を聞いて
私も笑っていたと思う
あの頃は
あなたがいてくれれば
私は笑えていたんだと思う
全部嘘でもよかった
あなたが言ってくれるなら
わたしは迷わず信じることができたはずだから