高校を卒業して

東京で1人暮らしをしていた7年半

その人に出逢ったのは、2年目の春だった。




それから1年弱の間

高校生だったその彼とプチ遠距離恋愛

(って言っても同じ関東。でも、学生にとってはだいぶ遠かったのです)をしてたわけだけど


その次の春には、私を追いかけるかのように

彼は東京で、大学生になった。












もちろん、それまでの想い出がまったくない訳じゃない。
一応、学校にも行ってたし
一応、友達もいたし、彼氏がいたときもあったし。
でもやっぱり、想い出の数じゃ比べ物にならなくて。
想い出なんて、数の問題じゃないとも思う。
それでもやっぱり、東京は

彼と私が一緒に過ごした、大切な街だと思うんだ。







バイクで通った桜坂も

数えきれないほど行ったあの街も

赤い電車も

バイト先のコンビニも

2人で歩いたあの坂も

いっぱい笑った4階の角部屋も

2人で過ごした時間は、他の誰より長過ぎて

気が付くといつも、隣には彼がいて


いっぱい傷付いたしいっぱい喧嘩もしたし


間違いも後悔もしなかったわけじゃない





それでもあの頃


私が1番笑ってたのは彼の隣で


彼の笑顔を


1番近くで1番見てたのもきっと私



彼が私の全てで


私も彼の全てになりたかった