妊娠した
可能性はなくもなかった
彼はとても喜んでいたのに
私は戸惑うことしかできなかった
その日の夜遅く、私は一人で家を出て
いつもの人と会っていた
最中に、私がいないことに気付いた彼から電話があった
今までも何度も夜中に家を抜け出していたのに
電話がかかってきたのは、そのときが初めてだった
ちょっと一人で外歩いてた
なんか落ち着かなくて
ごめん
真冬に外を歩いてたはずなのに
ちっとも冷たくない私の身体
彼はどこまで
私の言うことを信じていたんだろう
それから何年かは
彼以外の人とはしていたけど
彼とはしなかった
彼は私としたいと思ってないんだから
当たり前だけど
その後、もう1度子どもを望むようになってしていたときも
彼にとっては定期的な義務だったのだと思う
ただ彼のものを私の中に出すだけの行為
でも私はそれさえも
愛だと勘違いしてしまうのだ