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               イメージイメージ  お久しぶりです  イメージイメージ



陽ざしも春を告げ始め 「啓蟄」もとっくに過ぎているのですから

いつまでも「冬眠」などと言ってブログを放置しているべきではないと

ちょっと顔を出したbeeです   はい、元気に?生きています!



日々 春を感じる気候ではあるのですが  やはり そこは北海道
 
容易に春にはならないぞとばかり 昨日もが降りました

空を見上げては「あ~ぁ やっぱりジタバタするんだね」と思ってしまった



     イメージ  みなさんはこの時期をどうお過ごしでしょう




久しぶりに手に取った本のなかに いつものように「いいなぁ」って感じる

エピソードがあったので抜粋してみますね









                      「叱る」


小学校四年のころ 本が大好きだったぼくは その日の放課後

学級文庫に新しく入った本を夢中で読んでいた  
 

そのうち下校の放送があり 日直が見回りに来ても机の陰に隠れて読み続けた
 
やがて日は暮れ薄暗くなってきたけれど バレるので電気をつけるわけにもいかず

窓際にさしこむ街灯の明かりを頼りに読み続けていた 

それほどおもしろい本だったのだ


どれくらいたっただろうか 教室の戸をガラッと開けて 担任の先生が入ってきた

厳しさと優しさがあって クラスのみんなから慕われている先生だ


たぶん何か取りに来たのだろう
  

教室にまだ生徒がいたので驚いた様子だったが 

すぐに怖い顔をするとこういった



「先生が今 なんていって叱ろうとしているか分かるか?」


「 はい・・・・・下校時間が過ぎたから すぐに帰りなさい・・・・・ 」


ぼくはおそるおそる答えると  先生は意外なことをいった


「違う  本を読むときは 明かりをつけて読みなさい  

                       親からもらった目を大事にしろ」



先生はそういうと パチンと電気をつけて 行ってしまった


小さなできごとだが そのはからいは身にしみてうれしかった

そこには杓子定規にルールをおしつけるのではなく 

まずその人自身を見ようとするまなざしがあったし 何よりも 

先生がぼくのこと大事に思ってるんだと子供心にもかんじたのだ   


その日はもちろん すぐに帰宅した



叱るのは簡単だが たいがいは子供のためにならないばかりか 

恨みを買っていることが多い   

それは大人が 自分の都合や一方的なルールの権力で叱るからだ   

本当に子供の身になって その気持ちを尊重しながら叱るなら

子供もいずれは叱られたことを感謝するにちがいない


先生がパチンとつけてくれた明かりは 今も心の中に灯っている









 
晴佐久さんの本は たまに開いて読んでみると

なんだか じんわりと温かい気持ちになります

子供に限らず 叱ることにかぎらず  誰かと接するときには

「相手のそのときの気持ち」を尊重することの大切さを考えさせられます





                     








       イメージ     素敵な素材は「Heeさん」と「youさん」からお借りしました  イメージ