破天荒こそ伝統。 | The earth is round.

破天荒こそ伝統。

そんな記事がネットから流れてきました。
歌舞伎界において、それは間違っていないかもしれません。

果たして彼は、破天荒だったのでしょうか。

中村勘三郎さん。
私が最も敬愛する人物の一人が逝去されました。

世界がすっと寂しくなった日として、今日の日を忘れないでしょう。

こんなことがここ何年は続きますね。
私たちの世代が追い求める大人たちが、
少しづつ次世代を叱咤しはじめているのだと受け止めています。

日本語が綺麗な人だと惹かれたのは、
きっと私がまだ中学生の頃。
大人になっていつしか歌舞伎座に足を運ぶようになりました。
そこで出会った生き様に、心奪われたことは記憶に新しいです。

芸の道を極める、すなわち仕事を突き詰めたとき、
その視界は水平線を見渡すほどに広がり、
それはいつしか世界を俯瞰したビジョンに変わる。

そしてビジョンを実行するプロセスがあまりに飄々としていたことは、
破天荒こそ伝統である歌舞伎の世界を投影しているのかもしれませんね。

惜しむ言葉は尽きませんが、もう一度、
新しい歌舞伎座で、振り絞るように演じるあなたに会いたかった。

いつしも人生とは、名残惜しいものばかりです。
だから愛おしいのだということも、歌舞伎が教えてくれた気がします。

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