本能 | caprice*

caprice*

i wish ...




涙が


とまらなかった






















壮大な光を追って



次々に開いていく



向日葵をよそに








その温もりを



傍に感じながらも



私は独り



静かに



震えることしか



できなかったのです










たった一筋の



精悍な光に



心奪われた



私には



燦然と輝く



太陽すらもが



モノクロで








角度が変わるたび



その小さな輝きだけを



無意識的に



追い続け




理由などなく



胸に深く突き刺さる



その眩しさに









笑う余裕など



どこにもなかったのです

















この感情を
 



伝える術が




わからない

















ありきたりな



欠片をかき集め



羅列して



見せ掛けだけの



中身の無い詞を



紡ぐくらいならば




無理矢理に



形にすることはやめて



この漠然とした



ホンモノを大切に



あふれ出るこの感情が



枯れ果ててしまうまで



胸の苦しみに



身を委ねてしまおう












そうして



気が付いたら



ぼやけた視界の中



大輪の花々に囲まれ



押し寄せる



波の中で



けしてどこにも



留まることのない



その一筋の光を



ひたすらに



ただ



ひたすらに







見守って



いたのでした