五十日、五十一日目 ただいま
長らく更新が遅れて申し訳ない。
身近な人たちには「野垂れ死にしてるんじゃないか」と少し心配されたけれど、旅が終わってバタバタしていただけ。そう、ゴールしたのよ。自転車での旅はもう終わり。
まず前回の日記の続きから
8月8日は僕の24回目の誕生日だった。
かといって旅に出ているので特別な事は何もしていない。せいぜいコンビニでレアチーズ食べて、奮発して漫画喫茶に泊まったくらい。
聖なる誕生日のこの日は最後の難関である箱根峠を越えるという大仕事が待ち構えていた。
静岡市を出発して一路関東を目指す。
富士市のコンビニにてエネルギー補給
道の駅にて抹茶ソフトとサイダーを購入。
ソフトクリームのミックス(抹茶とバニラ)なんて邪道だと思っていたが、この概念を考えだした奴は偉大である。
理由:両方食べたい時に便利。
富士山サイダーは普通のサイダーだった。
だいぶ昔にFFのポーションを飲んだ時と同じ位ガッカリした。
しばらく進むと山道に突入する。
箱根峠は東海道五十三次の中でも勾配の厳しい難所と言われており、群馬-新潟間の三国峠以来、1000m級の峠となる。
おまけにここにきてiPhoneの充電が切れてしまい、山越え中写真が撮れないというトラブルが発生する。
というか坂がきつすぎてそれどころではない感じ。何故誕生日にこんな辛い思いをしなければならないのか。
一度くだったかと思うと、また泣きたくなるくらいの登り。殆ど歩いた。
バッテリー暖めて唯一撮れた写真。芦ノ湖である。
何人ものチャリダーとすれ違ったが、皆泣きそうな顔して歩いていた。
で、峠を越えたら神奈川だった。
小田原の満喫にて一泊。
漫喫を出る時間の関係上、早朝から走り始める。
朝日である。ここら辺になると看板に東京の地名が出るため、頑張ろうと思える。
国道一号線をひたすら走った後、北上して我が家のある練馬を目指す。
都会の河川敷はにぎやかな感じね。
そのまましばらく進むと、、
東京都だー!世田谷だけど。ここまでくるともう後は家に帰る事だけを考えて走った。
ただ、いつもそうだったけど目的地と定めたラスト10キロくらいが精神的にめちゃくちゃキツい。
フラットな気持ちで走る10キロは30分かからないが、ゴール前の10キロはとにかく己との戦い。今回は、知った道に出るまでの10キロがとにかく大変だった。
で、ゴール。しばし駐輪場で呆然とする。
↑ゴール時の素直号。実は所々汚れている。
長かった旅は終わったのだ。終わってみれば短かった。
というのも、僕は東京で一人暮らしだから家賃の関係上長旅が出来ない。後半ぶっ飛ばして帰ったのはそれが大きい。友だちにも「思ったより短かったね」と言われた。
とはいえ51日間に及ぶ旅なんてそうそう出来るもんじゃないし、良い経験になった。
どうだった?と聞かれれば大変だったとしか応えられないし、何か心情的な変化はあったかと問われれば日本を自転車で回ったぐらいで悟りがひらける訳でもない。
こういうのって、もっと何ヶ月か経って落ち着いてから身になる部分というのが多いと思うのだ。
旅が終わって数日が過ぎたが、自分はまだそこまで考えられないし、思い出として振り返るには最近過ぎる。
今はただ『寝る場所に困らない』という安心感に溺れているだけだ。
今回の旅は「慰安旅行」と言うよりか「試練」として自分に課した部分が大きかった。毎日が自分との戦いで、自身の底を知る事が出来た。
しかし、社会に出て働くのは他人との戦いで、どちらが辛いかなんて一概には言えない。
周りの人には「旅なんて遊んでいる」なんて思われがちだが、僕はそうは思わない。
最後に。
自転車含めた旅人って、基本的に蔑まれる立場にあると思う。自分がギラギラした眼をして走っていたからかもしれないが、色んな人に嫌な顔をされたし、公園にテント張ったり野宿したりってその辺の浮浪者となんら変わりない。
その中で、話し相手になってくれた方や、ジュース奢ってくれた方、頑張れと声をかけてくれた方等々には、心からお礼を申し上げたい。そういう優しい人たちに恵まれたお陰で、くじける事無く旅を完遂する事が出来た。
僕の好きな漫画に「いざと言うときは誰かに頼れ。じゃないと誰もお前に頼れない」というのがある。
自分は高校を卒業してから新聞配って学校通ったり、社会人になってからも「一人で生きている」って自惚れることが何度かあったが、そんなわけない事を改めて感じた。
そして、今度は自分が社会から頼ってもらえるように、頼りになる人間になりたいと思った。
当分は「この旅に比べたら大した事無い」って思える。根性は相当ついたはず。
社会復帰はもう少し先になると思われるけど、今以上に走り抜けるつもり。
応援してくれた皆さん、本当にありがとう!
次回予告 第3部 ~帰省編~ バイク日本ちょい横断「東京-鳥取間の旅」
※第1部 主役号編(赤い自転車) 第2部 素直号編(青い自転車) となっております。
身近な人たちには「野垂れ死にしてるんじゃないか」と少し心配されたけれど、旅が終わってバタバタしていただけ。そう、ゴールしたのよ。自転車での旅はもう終わり。
まず前回の日記の続きから
8月8日は僕の24回目の誕生日だった。
かといって旅に出ているので特別な事は何もしていない。せいぜいコンビニでレアチーズ食べて、奮発して漫画喫茶に泊まったくらい。
聖なる誕生日のこの日は最後の難関である箱根峠を越えるという大仕事が待ち構えていた。
静岡市を出発して一路関東を目指す。
富士市のコンビニにてエネルギー補給
道の駅にて抹茶ソフトとサイダーを購入。
ソフトクリームのミックス(抹茶とバニラ)なんて邪道だと思っていたが、この概念を考えだした奴は偉大である。
理由:両方食べたい時に便利。
富士山サイダーは普通のサイダーだった。
だいぶ昔にFFのポーションを飲んだ時と同じ位ガッカリした。
しばらく進むと山道に突入する。
箱根峠は東海道五十三次の中でも勾配の厳しい難所と言われており、群馬-新潟間の三国峠以来、1000m級の峠となる。
おまけにここにきてiPhoneの充電が切れてしまい、山越え中写真が撮れないというトラブルが発生する。
というか坂がきつすぎてそれどころではない感じ。何故誕生日にこんな辛い思いをしなければならないのか。
一度くだったかと思うと、また泣きたくなるくらいの登り。殆ど歩いた。
バッテリー暖めて唯一撮れた写真。芦ノ湖である。
何人ものチャリダーとすれ違ったが、皆泣きそうな顔して歩いていた。
で、峠を越えたら神奈川だった。
小田原の満喫にて一泊。
漫喫を出る時間の関係上、早朝から走り始める。
朝日である。ここら辺になると看板に東京の地名が出るため、頑張ろうと思える。
国道一号線をひたすら走った後、北上して我が家のある練馬を目指す。
都会の河川敷はにぎやかな感じね。
そのまましばらく進むと、、
東京都だー!世田谷だけど。ここまでくるともう後は家に帰る事だけを考えて走った。
ただ、いつもそうだったけど目的地と定めたラスト10キロくらいが精神的にめちゃくちゃキツい。
フラットな気持ちで走る10キロは30分かからないが、ゴール前の10キロはとにかく己との戦い。今回は、知った道に出るまでの10キロがとにかく大変だった。
で、ゴール。しばし駐輪場で呆然とする。
↑ゴール時の素直号。実は所々汚れている。
長かった旅は終わったのだ。終わってみれば短かった。
というのも、僕は東京で一人暮らしだから家賃の関係上長旅が出来ない。後半ぶっ飛ばして帰ったのはそれが大きい。友だちにも「思ったより短かったね」と言われた。
とはいえ51日間に及ぶ旅なんてそうそう出来るもんじゃないし、良い経験になった。
どうだった?と聞かれれば大変だったとしか応えられないし、何か心情的な変化はあったかと問われれば日本を自転車で回ったぐらいで悟りがひらける訳でもない。
こういうのって、もっと何ヶ月か経って落ち着いてから身になる部分というのが多いと思うのだ。
旅が終わって数日が過ぎたが、自分はまだそこまで考えられないし、思い出として振り返るには最近過ぎる。
今はただ『寝る場所に困らない』という安心感に溺れているだけだ。
今回の旅は「慰安旅行」と言うよりか「試練」として自分に課した部分が大きかった。毎日が自分との戦いで、自身の底を知る事が出来た。
しかし、社会に出て働くのは他人との戦いで、どちらが辛いかなんて一概には言えない。
周りの人には「旅なんて遊んでいる」なんて思われがちだが、僕はそうは思わない。
最後に。
自転車含めた旅人って、基本的に蔑まれる立場にあると思う。自分がギラギラした眼をして走っていたからかもしれないが、色んな人に嫌な顔をされたし、公園にテント張ったり野宿したりってその辺の浮浪者となんら変わりない。
その中で、話し相手になってくれた方や、ジュース奢ってくれた方、頑張れと声をかけてくれた方等々には、心からお礼を申し上げたい。そういう優しい人たちに恵まれたお陰で、くじける事無く旅を完遂する事が出来た。
僕の好きな漫画に「いざと言うときは誰かに頼れ。じゃないと誰もお前に頼れない」というのがある。
自分は高校を卒業してから新聞配って学校通ったり、社会人になってからも「一人で生きている」って自惚れることが何度かあったが、そんなわけない事を改めて感じた。
そして、今度は自分が社会から頼ってもらえるように、頼りになる人間になりたいと思った。
当分は「この旅に比べたら大した事無い」って思える。根性は相当ついたはず。
社会復帰はもう少し先になると思われるけど、今以上に走り抜けるつもり。
応援してくれた皆さん、本当にありがとう!
次回予告 第3部 ~帰省編~ バイク日本ちょい横断「東京-鳥取間の旅」
※第1部 主役号編(赤い自転車) 第2部 素直号編(青い自転車) となっております。
四十九日目 酷暑続ク
昨日は訳もなく夜更かししてしまい、その不摂生が祟ってアクビばかりしていた。
アクビによる涙で水分塩分不足気味。
岐阜県の岡崎市を出て静岡へ。
思えばだいぶ東京に近付いたもんだ。
明日には神奈川入りする予定だから、明後日には家に着くはず。
帰ったらどうするとか、考えがまとまっていない。
元々自分は物書きの仕事がしたくて東京に出てきた。
今も数人の方にはこのブログを読んでもらっているが、それでも人気ブログには程遠い。
わりかし真面目に更新していたつもりだ。iPhoneからの投稿という不自由もあるが、自分の実力なんてこんなもんというのがわかった。
同じ学校出身のライターやってる友達は、ジャンル別ランキングで一桁の順位を取るくらいのブログを書いている。
ずっと認めたくなかったけれど、僕には金になるものを書く実力はないのだ。
それを踏まえてどうするかの決心が、未だにつかない。
普通のサラリーマンの道を選べば先なんてたかがしれている。でもその上で幸せをつかんでいる人たちを多く知っているし、それはすごい事だと思う。
このことを考えると、いつも「分相応」って言葉が頭をかすめる。
人と違った生き方をするには、それに見合った実力、覚悟、器が必要だ。
分相応の生き方がある。
何かを語るだけの経験なんて、旅に出て得られるものじゃないのかもしれないな。
ふぁ~あ、アクビで涙がとまらないや。
天気が良く、酷暑が続いている。
静岡県入りすると浜名湖が見えてきた。
バイパスを横目に国道を突き進む。気持ちいいくらいの直線
ひたすら進んで浜松市~磐田市~掛川市と来る。
ここで東京を目指してツーリングしているロード乗りの人に出会う。
趣味はトライアスロンだという。
この方に静岡市まで引いてもらう事にした。
颯爽と走るので、ついて行くのがやっと!
でもやっぱり引いてもらうって楽だ!
峠越え。なかなかの坂道だった。
茶畑が広がる。
静岡市でロード乗りの人に別れを告げた。これから朝まで走ってスカイツリーを目指すらしい。
とても真似できん。
東京まであと180キロ。
本日の走行距離は143キロほど。
iPhoneからの投稿
アクビによる涙で水分塩分不足気味。
岐阜県の岡崎市を出て静岡へ。
思えばだいぶ東京に近付いたもんだ。
明日には神奈川入りする予定だから、明後日には家に着くはず。
帰ったらどうするとか、考えがまとまっていない。
元々自分は物書きの仕事がしたくて東京に出てきた。
今も数人の方にはこのブログを読んでもらっているが、それでも人気ブログには程遠い。
わりかし真面目に更新していたつもりだ。iPhoneからの投稿という不自由もあるが、自分の実力なんてこんなもんというのがわかった。
同じ学校出身のライターやってる友達は、ジャンル別ランキングで一桁の順位を取るくらいのブログを書いている。
ずっと認めたくなかったけれど、僕には金になるものを書く実力はないのだ。
それを踏まえてどうするかの決心が、未だにつかない。
普通のサラリーマンの道を選べば先なんてたかがしれている。でもその上で幸せをつかんでいる人たちを多く知っているし、それはすごい事だと思う。
このことを考えると、いつも「分相応」って言葉が頭をかすめる。
人と違った生き方をするには、それに見合った実力、覚悟、器が必要だ。
分相応の生き方がある。
何かを語るだけの経験なんて、旅に出て得られるものじゃないのかもしれないな。
ふぁ~あ、アクビで涙がとまらないや。
天気が良く、酷暑が続いている。
静岡県入りすると浜名湖が見えてきた。
バイパスを横目に国道を突き進む。気持ちいいくらいの直線
ひたすら進んで浜松市~磐田市~掛川市と来る。
ここで東京を目指してツーリングしているロード乗りの人に出会う。
趣味はトライアスロンだという。
この方に静岡市まで引いてもらう事にした。
颯爽と走るので、ついて行くのがやっと!
でもやっぱり引いてもらうって楽だ!
峠越え。なかなかの坂道だった。
茶畑が広がる。
静岡市でロード乗りの人に別れを告げた。これから朝まで走ってスカイツリーを目指すらしい。
とても真似できん。
東京まであと180キロ。
本日の走行距離は143キロほど。
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四十八日目 名古屋ってさ
朝7時に彦根市のお城を見に行く。
あ、立派だ。関ヶ原近いもんなー。歴史的に重要な城なんだろうな。
天守閣は国宝らしい。
早朝すぎるので城内には入れず。
ひこにゃんのぬいぐるみもめちゃくちゃ欲しかったが、売店がやっていないので買えず。
琵琶湖が一望できる。人がいないのが良かった。
そのまま岐阜県の関ヶ原に入る。さらば近畿!
ここら辺で「兵どもが夢のあと」だったのかー。
確か、壬申の乱もここで起こってるんだよな。今ではすっかりのどかな風景だよ。
関ヶ原の歴史資料館に寄りたかったけど、漕いでたら通りすぎてしまっていた。
で、愛知だ~。
かすかに名古屋城が見える。
誤解を承知で言うけど、
名古屋ってブス多いよね。
みんな目をそらせすぎである。
誰かが言わなければならないなら俺が言おう。
名古屋って可愛くない女の子が多いよね。
普段は走りながら人の顔なんて見ないんだけど、名古屋は大都市にあるまじきほど美人がいない。
前に友達と名古屋に旅行にきたことがあって、その時に「日本で一番ブスが多い地域」って聞いたのを思い出した。
改めて見てみると、見事なまでに全員ブス。
正直笑うくらい。
仙台も札幌も、岡山も、東京だって街を歩けば美人さんだらけ。
本当のこと言うと自分は女性の美醜にそこまでシビアではない。
むしろ愛すべきブスは好きである。
新宿の街を歩くだけで美人が多過ぎてお腹痛くなっちゃうような男である(これはマジ)
名古屋の繁華街の入り口辺りで、なんのイベントか分からないけど、着飾った女子が300人くらいで行列作っていたんだけど、もれなくブスで声だして笑ってしまった。
新日本百景を作るんだったらぜひいれて欲しい
「名古屋の300人ブス行列」は。
多分名古屋の女には、可愛く生まれたら上京するようなマイクロチップが埋め込められてる。
ホント、名古屋に生まれなくて良かったよ(^-^)/
可哀想なのは男性陣だよね。
というより、あまり言いすぎると何年後かに名古屋出身の嫁さんとか作っちゃいそうだからボチボチやめる。
※ヤクザの脅し文句、「東京湾に沈めたろか‼」に次ぐ新たな言葉は「名古屋の嫁さんくれたろか‼」にすべき
これ以上書くと色んな人を敵にまわしそうだ。
でもね、名古屋の女の子は心が綺麗で純真なんだって、俺はわかってるよ☆
今日から60ウン年前に広島ではなく名古屋に原爆が落とされていたら、ブスって概念はなくなっていたのかもしれない。
それからずっと走っていて、あっ!美人がいる!って思ったら、岡崎市まで移動していた。
今日はここで野営だ。
走行距離は136キロほど。
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