うそつきロシア | JTT海外展開のブログ

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JTTは鉄鋼製品や機械を輸出する商社です。また海外進出する企業を支援する事業も行っています。社長の相田和宏は25年以上にわたり、中国、ベトナム、韓国、インド、ミャンマー等の企業と人と関わってきました。その異文化交流のエピソードや苦労話や最新情報をお伝えします。

1ヵ月後にウラジオストクでAPECの首脳会議が開かれる。この都市のインフラ整備が進んでいるが、APEC会議が終わったら、元の田舎に戻るだろう。ロシアの極東地区は人口が増える環境にはない。


プーチン大統領も問題だらけ。

プーチン式の投資は汚職を増大させ、彼のKGB的情報統制では、現在のソーシャルメディアを押さえ込むことはできない。米国歌手マドンナにも、その手法を攻撃されている。これでは国家としての印象が悪くなるだけである。


石油・天然ガス・穀物の輸出で儲けているロシアは現状厳しい。輸出の約6割を欧州市場に依存しているので、欧州金融危機の大打撃を受けている。

見た目は原油が高いので、何とかなっているが、穀物は大干ばつである。

ロシアの小麦は8000万トンも取れないだろう。国内需要が7200万トンもあるので、さらに干ばつ被害が広がれば国内需要分もなくなる。事態は深刻なのである。


手持ち資金があまりないロシアは極東の開発に、日本企業の資金を使いたい。様々な方法で呼びかけている。身勝手に、北方領土問題と経済協力は別の問題として、企業に協力して欲しいと言っている。

だが前回ロシアを書いたブログでも指摘しているが、日系は協力するべきでない。


シベリア経由の天然ガスや原油の輸出は、距離が長く、採算が合うわけがない。

また穀物輸出を極東から増やそうと、丸紅に声をかけて、穀物積出港への投資を呼びかけているが無理である。

漁業にしても、漁船は約2300隻しかなく、それも全て耐用年数が切れている。今後海難事故や難破等が増加するだろう。

いつも中国、韓国と天秤にかけているのであるから、中国企業に投資をしてもらえばよい。

シベリア鉄道が十分に機能しないロシアは、シベリア経由で極東に物資を運んでくることはできない。


ロシアが支援していたシリアは既に体制崩壊している。アサド大統領は国内にいるらしいが不明。

リビアのカダフィの時と同じ状態である。

軍事兵器を中国同様にたくさん売っているらしいが、この債権も焦げ付くだろう。


欧州向けも極東向けも、うまくいかないロシアは、またモンゴルか、ギリシャにでも手を出すしかないか。

日本向けには来て欲しくない連中である。