記録的な低金利 | JTT海外展開のブログ

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JTTは鉄鋼製品や機械を輸出する商社です。また海外進出する企業を支援する事業も行っています。社長の相田和宏は25年以上にわたり、中国、ベトナム、韓国、インド、ミャンマー等の企業と人と関わってきました。その異文化交流のエピソードや苦労話や最新情報をお伝えします。

ここ2年程度、住宅ローンの金利が固定金利でも1%台になっていたが、銀行の企業向け貸出金利が、「1%以下」になってしまっている。

ここまで長期に1%台が続いていたが、ついに5月は「0.989%」になったと日経新聞が報じている。


先日、上場企業の約6割が無借金経営であるとブログで書いた。

現状の金利水準が続くと、中小の地方銀行はつぶれる。縮小している国内市場では合理化投資はあっても、工場の拡張はない。金利が1%を切るのが定着すると、経済成長率は落ち込む。


大手銀行の調達金利は、ゼロに限りなく近い0.05%以下になっている。しかし、今の利ザヤでは、業務純益数千億円台を維持するのは不可能である。

ロット商売(量販)で、ロット(量)がないのでは、固定費を稼ぐことができない。資金需要が企業も個人もない状況になっている。


自社で株式投資して稼ぐ訳にもいかない。

JPモルガン・チェース銀行のデリバティブでの大損失と、英国LOIBOR金利不正動作の影響がこれから出てくると予想している。この根は深そうである。何が今後飛び出してくるか分からない。

イングランド銀行が不正取引に関わっていたとも報道されているが、事実は闇の中である。


高給取りのたくさんいる大手銀のバンカーは戦々恐々であろう。

自己勘定での投資を抑制され、貸出金利も低く、為替市場や金融市場も低迷している。銀行、証券、ファンドは現状稼ぐところがなくなっている。

一挙に稼ぐには、スペイン国債を買うなどのギャンブルをするしかない。


昔は日本ではパチンコやサラ金、リース会社に金が余ると貸していたが、パチンコ屋は政府から貸し出しをしないように指導され、サラ金やリース会社は子会社であるので、あまり貸せなくなっている。


今後世界中の銀行は、収益を上げることが難しくなり、固定費削減のため、リストラを断行すると思う。

日本のメガバンクや中小地方銀行も、現状のような金利が続くようなら、固定費を削減するためリストラをしていくしかない。


資金需要が無いわけではないのだが、必要なところに貸さない「昔かたぎの金貸し根性」の強い中小銀行は存在意義がなくなっているのかも知れない。

メガバンクも公的資金を注入された時は、金融庁の監視があり、無理やりでも中小企業に資金を貸したが、公的資金返済後は「貸しはがし」しかしていない。


日本橋を歩いていると、地方銀行の東京支店が多数出ている。鹿児島銀行、琉球銀行、大分銀行等、ほとんどの地方銀行が店舗を構えている。


東京に出てきている理由は、「地元企業の支援のため」と言っているが、東京に支店を持つ会社は、メガバンクの支店と取引している。実際大した仕事をしていないようである。

友人が群馬銀行と山陰合同銀行の東京支店に勤めていたが、「見栄で東京に店を出しているだけです」と言い切っていた。


このような支店の前を通るたびに、「何のためにわざわざ高い賃料を払って支店を出しているのだろう?」

といつも疑問に思っている。低金利で、そろそろ体力もなくなってくる。


日本企業もメーカーと大手銀行は整理がついている。次は地方銀行の整理が必要である。