雅人「お母さんに、ガンが見つかって、そばにいたいって」

靖幸「初めて聞いた」

雅人「今のお前には、言わないよ」

靖幸「彼女から、直接聞いたのか?」

雅人「メールが来て、母親にガンが見つかって入院したら、父のお世話を出来るのは、私しかいないから、故郷に帰ります。今まで、ありがとうございましたって」

靖幸「新しい彼氏は、どうするんだよ」

雅人「それは、知らないよ」

 靖幸の顔。


マンション駐車場

 璃子、自分の車に向かって歩いている。

 璃子が、自分の車の前に行くと、靖幸が立っている。

璃子「何してるの」

靖幸「どうしても、話がしたくて」