雅人「俺には、家族がいるから、よく分からない」

靖幸「話す相手を、間違えたよ」

雅人「もし今、嫁と子供がいないとしたら、寂しさを越えて、恐ろしいのか?」

靖幸「お前、真剣に考えてないだろ」

雅人「考えてるよ、こんなツライ人生はない、そのことに、やっと気が付いたんだろ」

靖幸「俺からは、もう、連絡つかないから、代わりに連絡してくれないか?」

雅人「間を取り持てって、言ってる?」

靖幸「少しの時間でいいんだ」

雅人「無理だと思うぞ」

靖幸「まさか、プロポーズされるとは思ってないだろう。だからこそ、伝えたいんだ」

 間。

雅人「彼女、会社辞めて、実家に帰るぞ」

靖幸「どういう事だよ」