「恋のをした後のもっとも大きな幸せは、自分の愛を告白することである。ジード」


靖幸の部屋

 靖幸、ソファーに座り、璃子、座らずに立っている。

璃子「浮気したんだから、普通、謝るんじゃない?」

靖幸「謝ったら、許してくれるのか?」

璃子「そういう問題じゃなくて、誠意の問題じゃない?」

靖幸「どうせ別れるのに、誠意が欲しいのか?」

璃子「最低」

靖幸「ごめん、悪かった」

璃子「遅い」

靖幸「誠意を見せろって言うから謝ったのに、遅いってなんだよ」

 璃子、合鍵をテーブルに置く。