「やはり、年を重ねると、自分のためではなく、他人のために動くようになりますか?」

「これは、個人的な考えだけど、一番実践可能で理想的なのは、自分が好きでしてる事が、他人のためにもなっていると思える事じゃないのかなぁ」

「なるほど・・・」

 正直、その時は、完全に理解は出来ていなかった。でも、漠然とだけど、大事な言葉のような気はした。

 その確信だけはあった。