「どうして、そういう結論に?喋りたい事って?」

「さぁ、あなた、早く乗って」

 結局ヘリは、彼女と僕を残し浮上して行った。

 僕は、素直に聞いた。

「何で、ヘリに乗らなかったんです?話したい事って?」

「ゾンビは、もう襲って来ない。散歩しながら、話しませんか?」

 僕は、この時、彼女の真意をよく理解していなかったので

「・・・えぇ」

と、とりあえず答えた。

 彼女の言う通り、ゾンビは襲って来ないのは確定したし、ヘリが来る明日の朝まで十分な時間がある。

 僕たちは、ゆっくりと歩き始めた。