女は欲望の対象物でしかない。女はセクロスの対象物でしかない
今まで俺は自分にそう言い聞かせてきた。モテない男の性と言うべきか、モテない男の女からの逃げと言うべきか
いつしか女にモテない俺は、女はセクロスの対象としてだけ見るのが傷つかなくて楽だと悟り、女に対してセクロス以外の事は求めなくなり、金と言う鎧に守られて女とセクロスだけに明け暮れる日々
俺は女にはモテない。でも俺は好きな時に女とセクロスをする。女にモテないと言う自分の運命に対する俺からのささやかな反逆である。
金と言う鎧に身を包み、今まで何百人の女を抱いてきた。何も傷つかないし、その日だけの快楽を求めて
めんどくさいLOVEゲームを通り越して、最終地点のセクロスと言う甘い蜜だけを頂戴する。金を使って
たまに寂しくならないか?と問われればさすがの俺も人の子。寂しくならないと言ったら嘘になるだろう
でもしょうがないじゃないか。何故なら俺は女にモテないのだから。モテない俺が好きなだけ女とセクロスするには金しかないのだから
金と言う防具を脱いで女と会う。金と言う防具を脱いだせいか感情があらわになる。防具をしていない素の俺がそこにはいた
素の俺はさきちゃんに何を求めていたのだろう?さきちゃんと毎日メールをしながら一体さきちゃんに何を求めていたのだろう?
答えは恋人である。俺はさきちゃんに普通の恋人を求めていたのだ。普通に会って笑いあえる関係。普通に会って拠り所になれる関係。
おそらくさきちゃんも俺とメールをしている時はまだ見ぬ俺に対してそれを求めていた事だろう
去年の暮れから今年にかけてさきちゃんとメールのやり取りの分だけその想いは加速していき、今年の11日に実際に彼女と会う事になったのだ
さきちゃんの第一印象は普通の女の子。普通と言ったら誉め言葉にはならないのかもしれないが俺の中で普通の女の子と言ったら最高の誉め言葉である。普通ほど良いものはない。普段普通からかけ離れている俺としては、普通さえも手に入れられない俺としては、普通と言う事に普通に憧れる
率直に言えば俺はさきちゃんを気に入ったのだ
さきちゃんと居酒屋へ。
最初は緊張していたがさきちゃんと徐々に打ち解けていく。出会いカフェで金を払って過ご時間とは比べ物にならない程の現実的な時間。金と言う防具に守られて過ごす偽りの時間とは比べ物にならない程のリアルな時間
さきちゃんと色々な話をする。仕事の話、休みの時の話。俺は嘘てんこ盛りの内容を謝って正直に話そうと試みた。実は百貨店のバイヤーとか嘘で単なるスロプーですと
さきちゃんに軽くジャブを打ってみる。さきちゃんは休みの日にパチンコやスロットとかしないの?と
さきちゃんはパチンコやスロットとか一切しない。ギャンブルは嫌いとの事。
俺はパチンコ、スロットはギャンブルではなく確率によってのマネーゲームなんだよと、確率をしっかり理解しとけばパチンコ、スロットってのはしっかり稼げるんだよと、アメブロを開いて俺の今までのブログを唐突にさきちゃんに見せて、俺は百貨店のバイヤーじゃなく単なるスロプーだけどさきちゃんに苦労させないだけのお金は稼ぎますのでどうか僕と付き合ってください
と言うのは辞めて、だよねー俺もこの間休みの日に仕事場の先輩に誘われて始めてパチンコ打ったんだけどすぐ1万円なくなっちゃってさぁーもう2度と行くもんかと誓ったよーと言っておいた
2時間半ほどさきちゃんと飲んでいて色々な会話を楽しんだ。さきちゃんとメールをしてさきちゃんに実際に会えて良かったと言ってみた。さきちゃんも私も良かったと言ってくれた。俺はその時さきちゃんとの将来性がはっきりと見えたんだ
俺は満足してそろそろ終電だし今日は帰ろうとさきちゃんに投げ掛けてみた。本当に俺はその日さきちゃんと飲めただけで満足だったし、これからもさきちゃんとこのような関係を続けていきたいと本気で思っていた。
さきちゃんは一言任せるよと
え?でも終電なくなっちゃうしさきちゃん帰れなくっちゃうよ?と平気なの?と
私は明日休みだし平気だよと、徹平君は?と
俺は明日仮に親の葬式があったとしても平気だよと
そんなわけでさきちゃんとの明け方コースが決まった。俺は有頂天になり天に登るような気持ちだった。
だがここで安易にホテルなんかに誘ったらさきちゃんに軽い男に見られるんじゃないだろか?2件目はこじゃれたバーなんかが良いんじゃないだろうか?それともカラオケなんか行っちゃう?
居酒屋から出てさきちゃんが寒い、寒いと言っておられる。さきちゃんに寒い思いをさせてはダメだ。さきちゃんに風邪をひかせた日には俺は男として失格だぞと
さきちゃんが一言暖かいところに行きたいと
ホテルだよね?ホテルをさきちゃんも求めてるよね?全盛期のヤマサのカエル柄ばりの信頼度でホテルだよね?
さきちゃんとホテルへ行く
さきちゃんとホテル。俺の今まで生きてきた中で3本の指に入るほど幸せな時間がおくれたと言っても過言ではないだろう
さきちゃんは見た目は普通の女の子であった。その普通さが俺は気に入ったのだが、さきちゃんはベッドに入ると普通を通り越してどえろになってしまわれた。
そのギャプさに俺の心わ完全に奪われてしまってね、さきちゃんの魅力にいささかまいってしまってね、大事な事なのでもう一度言うがさきちゃんの魅力にほだされてしまってね
さきちゃんと2ヶ月付き合おう。2ヶ月付き合あった後にさきちゃんと結婚しよう。俺が男として覚悟した瞬間であった。
さきちゃんはよくメールで今の仕事を辞めたいと言っていた。今の生活がつまらないと言っていた
俺がさきちゃんを幸せにする。さきちゃんの人生を俺が幸せにする。
俺は百貨店のバイヤーでも何でもない。単なるスロプーだ。だが俺はさきちゃんを幸せにすることを誓った
さきちゃんと甘美すぎる時間を過ごして朝を迎える。朝を迎えてさきちゃんと別れる。もう一度会おうと約束をして
さきちゃんとメールを始めたのが去年の暮れ。さきちゃんと実際に会ったのが今年の11日。さきちゃんと別れたのが今年の12日の朝。さきちゃんと12日の朝に別れて12日の夜にさきちゃんに俺はメールを送る。
会えて良かった。また会おうねと
このブログを書いているのが今現在24日。さきちゃんからの返信は12日から今だに返ってこない