ロシア軍はここに来て落ち着いた戦略になって来た。
ロシア軍にしたら開戦の最初一撃である電撃戦でウクライナは屈服すると思ったのだろうが、ウクライナは屈服せず抵抗しロシア軍は想定外の被害を被った。
そこで統制する総司令官を任命して戦力を集中し、攻撃も統制して行っているのだろう。
進撃が早すぎて補給が出来ずに苦戦したロシア軍は、今はゆっくり進撃し補給線も確保している。
これからの戦闘はウクライナにとっては組織戦で戦うこととなり幾ら戦車や自走砲を供与されても人員が訓練もされていなければ宝の持ち腐れになる。
ロシア軍は侮れなくなるだろう。
以下毎日新聞より転載
ロシア国防省は29日、潜水艦から発射する巡航ミサイル「カリブル」を使い、ウクライナを攻撃したと発表した。ロイター通信が伝えた。
カリブルには水上艦から発射するタイプもあり、これまで首都キーウ(キエフ)や南部ザポロジエへの攻撃で使われたが、2月の侵攻開始以降、潜水艦発射型の使用をロシア側が認めるのは初めてという。
ミサイルは黒海に展開中の潜水艦から発射された。
水上艦も含め、多様な攻撃能力を誇示する狙いもあるとみられる。
今回の攻撃に先立ち、英国防省は28日、潜水艦を含む20隻のロシア艦艇が黒海で活動中とツイッターで指摘。
沈没した黒海艦隊旗艦の巡洋艦「モスクワ」などの損失はあるものの、黒海艦隊は引き続き「ウクライナの標的を攻撃できる能力を維持している」との見解を示していた。
ロシア軍は14日に日本海で軍事演習を実施した際にも潜水艦発射型のカリブルを使用。
日本政府がロシア側に懸念を伝えていた。
ロシア軍は29日もウクライナ東部ドネツク州などで攻撃を続行し、ウクライナ側の弾薬庫などを破壊したという。
一方、ロシア西部ブリャンスク州の知事は29日、国境を接するウクライナ側から迫撃砲による攻撃を受けたと主張した。【ロンドン篠田航一】
(毎日新聞)
カリブルは、クラブとも呼ばれるロシア軍の巡航ミサイルファミリーである。
“Клуб”とは、社交・親睦団体、及びその場としての「クラブ」の意。 Калибрは、「口径」(英語のcaliber)の意。NATO名の“sizzler”は、「焼けるような音を立てるもの」「非常に暑い日」の意味である。
クラブファミリーは使用するミサイル、発射プラットホームが多岐にわたる。
このシステムを搭載していれば組み合わせ次第で多用途に使えることはこのシステムの特長の一つである。
この巡航ミサイルは、水上艦、潜水艦、航空機から発射でき、対艦、対潜水艦、陸上攻撃用のバリエーションがあ。
一部のバージョンには、第2の推進段階があり。
標的への最終段階の接近での超音速スプリントは、標的の防御システムの反応時間を短くして迎撃を困難にする。
クラブには、指定されたミサイルの輸出バージョンがある。
プーチンからすれば「ウクライナなんて一発殴ったら言うこと聞くだろう」くらいに思っていたのが当てが外れて・・・ようやく本気出して戦う姿勢を見せたのだろう。
核兵器の使用もあるね。