映画で観るKV-1重戦車対IV号中戦車 | 戦車兵のブログ

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映画「タンク・ソルジャー」はロシア映画。

 

1942年、激戦が続くロシア戦線。ソ連軍重戦車KV-1を駆り、世界最強のドイツ軍ティーガー戦車部隊に、絶対不利な戦いを敢然と挑んだ戦車兵の物語である。

 

 

タンク・ソルジャーの解説にはドイツ軍タイガー戦車ってなってるけれどIV号中戦車じゃないのかな?

 

 

動画の題名は「KW-1 crew vs Pz.Kpfw. IV」なんだよね。

 

 

KV-1(КВ-1、カーヴェー・アヂーン)は、第二次世界大戦期のソ連軍の重戦車(45トン級)である。

 

当時のソ連国防相であるクリメント・ヴォロシーロフの名を冠したもので、略称はКВ

 

英語ではKV、ドイツ語ではKWと表記される。

 

 

1939年に開発され、第二次世界大戦初期から中期にかけてT-34中戦車と共にソ連軍機甲部隊の中核をなした。

 

76.2mm砲を装備し、当時としては破格の重装甲を誇った本車は、独ソ戦当初、ドイツ軍の戦車や対戦車砲から放たれる砲弾をことごとく跳ね返し、彼らをして「怪物」と言わしめた。

 

 

その一方、トランスミッションや砲の照準装置などの機械的信頼性、品質の低さはきわめて深刻であった(操縦手はハンマーでシフトレバーをたたいてギアチェンジすることもあった)。

 

このため長時間の作戦行動では操縦士の疲労が甚だしく、補助操縦手兼整備手が乗り込んでいたほどだった。

 

また、KV-1の特色である重装甲は重量の著しい増加を招いて運用上大きな制約となっており、後に軽量型であるKV-1Sが作られることとなる。

 

 

独ソ開戦当初無敵を誇り、SU-152、KV-2の様な派生型や改良型を産み出したKV-1も、ドイツ軍のIV号戦車の火力強化、88 mm高射砲、ティーガー、パンターの登場により次第にその価値を減じてゆき、戦車砲を85 mmに強化したKV-85を最後にISシリーズにその座を譲った。

 

 

IV号戦車(Pz.Kpfw.IV)は、第二次世界大戦期におけるナチス・ドイツの中戦車(25トン級)である。

 

IV号戦車は、ドイツ戦車の中で最も生産数が多く(ただし、装甲戦闘車両という大きな括りで見た場合、III号突撃砲が最多生産数となる)、大戦中期ごろには改良が限界に達していたものの、敗戦時まで主力として使用され続け、ドイツ戦車部隊のワークホースとして機能した。

 

 

また、同時期に開発され、50mm砲の搭載を想定したIII号戦車に比べ、75mm砲の搭載を前提に設計されたこともあり、ターレットリング(回転式砲塔)の直径が大きいため、長砲身の75mm砲に設計変更が可能であり、既存車両でも長砲身に換装することが容易であった。

 

そのため、戦訓による武装強化にも対応し、変化する戦況の中で様々な要求に応じるべく車体部分を流用した多種多様な派生型を生み出した。