ストライクファイター飛行隊83(VFA-83)は「ランパー」とも呼ばれ、オセアナ海軍航空基地に駐留するアメリカ海軍F/A-18Eスーパーホーネット戦闘機飛行隊です。
飛行隊は最初に轟音ブルズとして知られており、最初の記章は1950年5月16日に海軍作戦部長によって承認され、角用の機関銃を持つ黒い雄牛で構成されました。
飛行隊は改名され、最初のランパガー記章は1957年4月12日に承認されました。
F/A-18E/Fは、マクドネル・ダグラス社(現ボーイング社)が開発したF/A-18C/D ホーネットの発展型マルチロール機。
F/A-18E/Fとは本シリーズの総称であり、その内容は単座型のF/A-18Eと複座型のF/A-18Fからなる。
愛称は、ホーネットを超越しているという意味を込めて「スーパーホーネット」(Super Hornet)に変更された。
A型からD型までのレガシーホーネットと識別するために、「ライノ」(Rhino)という愛称を無線でコールする際に用いている。
「レガシーホーネット」・「ライノ」ともに非公式な呼称でもある。
F/A-18E/Fは、第4.5世代ジェット戦闘機に分類される戦闘攻撃機(マルチロール機)である。
A-12の開発中止を受けて、既存のF/A-18(A-D型)の基本設計から全面的に再設計することで開発された。航続距離や兵器搭載能力の向上を図り、機体の大型化やステルス性を考慮した設計変更が行われた。
アメリカ海軍への納入は1999年から開始され、2001年にF/A-18E/FがIOC(初期作戦能力)を獲得し、アメリカ海軍のF-14艦隊防空戦闘機(艦上戦闘機)を更新する形で配備が進められ、イラク戦争などの実戦に参加した。
アメリカ海軍の他、オーストラリア空軍でも採用されている。
F/A-18E/FはF/A-18C/Dを改良し大型化したものであるが、多くの変更の結果、C/D型とE/F型の共通部品は僅か1割程度となった。
E型は単座型、F型は複座型である。
アメリカ海軍では、A-6退役後の空母航空団ストライクパッケージの要となっていたF-14艦隊防空戦闘機(対地攻撃能力付加型)の老朽化による維持コストの高騰を受け、当初は2010年としていた引退時期を2006年の第1四半期に早めた。
このため、F-14やEA-6B電子戦機、S-3B艦上哨戒機が退役すると、次世代の戦闘機であるF-35C統合打撃戦闘機の就役までは、F/A-18シリーズが空母航空団の主戦力となる。
F-14よりも騒音が大きいため一部の航空基地ではF/A-18E/F型の配備は極力後回しとされた。
EおよびFどちらかのみを配備している飛行隊は10隊あり、双方を配備しているのは、地上の機種転換部隊の2隊のみである。
アメリカ第7艦隊・第5空母打撃群/ジョージ ワシントン打撃群所属の第5空母航空団は、2011年5月11日にVFA-195がF/A-18CからF/A-18Eに機種転換されたことにより、すべての戦闘攻撃飛行隊(VFA-102・VFA-27・VFA-115・VFA-195)がF/A-18E/F スーパーホーネットとなる。
2012年3月23日に電子攻撃飛行隊もEA-18Gが配備された第141電子攻撃飛行隊が転属される。
第5空母航空団は、戦闘攻撃飛行隊と電子攻撃飛行隊にスーパーホーネット系のみが配備される最初の空母航空団となる。
ブルーエンジェルスは老朽化したC/Dを更新すべく2015年より検討を開始し、2018年8月に9機のE型と2機のF型を調達する契約をボーイングと締結した。
調達の完了は2021年の予定。
2017年6月18日、シリアでF/A-18Eがシリア空軍のSu-22を撃墜しており、初めての空対空戦闘による戦果をあげた。
これは、アメリカ軍全体でも1999年にコソボ紛争中にアメリカ空軍のF-16がMiG-29を撃墜して以来18年ぶりの空対空による戦果である。