米空軍ではF-15Eのパイロットに女性もいるそうだ。
しかも美人だって・・・・。
F-15Eは、マクドネル・ダグラス社(現ボーイング社)が開発した戦闘爆撃機(マルチロール機)である。
愛称はストライクイーグル(Strike Eagle:攻撃する鷲、の意味)であるが、アメリカ空軍の正式愛称は「イーグル」のままである。
マクドネル・ダグラス社(当時)がF-111の後継機として開発した、F-15制空戦闘機の改良・派生型で、第4.5世代ジェット戦闘機に分類される直列複座(後席は兵装システム士官)の戦闘爆撃機である。
直列複座には理由があり、全天候状況の中でも、敵の防空網を低空において高速で侵攻して、投下した兵器を確実に目標に命中させるには、操縦と兵装システムの操作を分担して行う必要があるためである。
1986年の初飛行後、1989年より量産機の運用を開始した。
その後は湾岸戦争やイラク戦争などの実戦にも参加している。
F-15B/Dとの外見の差はほとんどないが、本格的な対地攻撃能力を持たせるため、機体各部においてかなりの手直しが行われており、機体構造では全体の6割が再設計されている。
機体寿命も延ばされており、追加の搭載器材や大量の兵装を搭載する必要があるため、機体重量が重くなり、降着装置はこれに耐えられるように強化されている。
電子装置類の大幅な更新も考え合わせると、内部はほぼ別の機体となっている。
原型機ではオプション装備であるコンフォーマル・フューエル・タンクと呼ばれる増槽を胴体側面に標準装備(取り外しも可能)しておりタンク上にもある多数のハードポイントと、F-15譲りの充分なエンジンの余剰推力による兵装搭載量の大きさが大きな特徴といえる機体である。
コンフォーマル・フューエル・タンクなどの追加装備により、F-15Cからは速度性能や機動性能などが落ちたものの、対空戦闘能力は依然として高い水準にあり、湾岸戦争などではF-15Cと共に戦闘空中哨戒の任務にも就いており、機体性能の高さ故に現在までに空対空戦闘で撃墜されたことはない。
これまでの数多くの作戦参加のなかで全運用国での損失は、湾岸戦争で対空兵器により撃墜されたアメリカ空軍所属の3機のみという非常に高い運用成績となっている。
対地攻撃における搭載兵器の多様性や搭載量については、かなりの優位を保っている。
1989年12月よりアメリカ空軍が運用を開始し、他にもサウジアラビア・イスラエル・韓国・シンガポールで運用中である。
アメリカ空軍では、搭載可能兵器の多様性と大搭載量への評価から、F-22やF-35Aと共に主力戦闘爆撃機として2035年まで全戦力を運用し続ける予定。
輸出向けの生産は現在も続けられている。
愛称はストライクイーグル。
ストライク(strike)とは対地攻撃という意味。
F-15の記録挑戦仕様:「ストリーク・イーグル」と名称が似ているが、無論両者に関連性はない。
また、1991年に勃発した湾岸戦争でのスカッド弾道ミサイル(地対地ミサイル)への攻撃(いわゆるスカッド狩り)を行い、多数撃破したその戦果から「スカッドバスター(Scud Buster)」と呼ばれることもある。
その他、「マッドヘン(Mudhen:「泥雌鶏」の意味だが、アメリカオオバンの別名)と呼ばれることもある。
アメリカ空軍(以下米空軍)は、F-15Eを4航空軍の6航空団、10の飛行隊で運用中である。
1988年4月にアリゾナ州のルーク空軍基地第405戦術訓練航空団第461戦術戦闘訓練飛行隊に配備され、1989年12月29日にはノースカロライナ州にある米空軍シーモア・ジョンソン空軍基地第4戦術戦闘航空団にて初めてF-15Eの飛行隊(第336戦術戦闘飛行隊)が創設され、初期作戦能力を得た。
計画当初は約300機の調達を予定していたが、コストと軍縮のために1994年に226機で生産を一度終了した。
しかし、損耗補充分として1996年から再び10機が生産され、2004年までに236機製造された。
なお、この10機は各部にアップグレードが加えられたため、ボーイング社では227号機以降を意味するE-227と呼ばれ区別されており、F-15K以降の輸出型のベースになっている。
現在でも225機が主力戦闘爆撃機として運用されている他、退役が発生しているF-15の補足分として、敵防空網制圧などの航空作戦任務に就く事もある。
2012年の時点でも221機を保有している。
F-15Eは2030年代まで運用が続けられる予定である。
後継機種については米空軍と米海軍がそれぞれ検討している第6世代戦闘機とする案、F-35の派生型とする案、無人機を有人機で運ぶとする案が検討されている。