陸上自衛隊「第1空挺団」降下訓練 | 戦車兵のブログ

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日本の「落下傘部隊」である第一空挺団。

 

空の神兵だね。

 

陸上自衛隊の団のひとつで、特殊作戦群が創設されるまでは陸上自衛隊唯一の空挺部隊であった。

 

 

中央即応集団隷下で千葉県船橋市の習志野駐屯地に団本部を置く。

 

 

部隊の標語は「精鋭無比」。

 

 

陸上自衛隊唯一の特殊部隊である特殊作戦群の母体ともなった。

 

 

第1空挺団は空中機動作戦、即ち航空自衛隊の輸送機(C-1・C-130H)からの落下傘降下による空挺作戦(エアボーン作戦)と、陸上自衛隊のヘリコプターを使ったヘリボーン作戦を展開する能力をもった空挺部隊である。

 

 

また、各国軍の空挺部隊と同様、精鋭軽歩兵としての位置付けがなされている。

 

 

そのため、正規軍相手の防衛作戦以外に、ゲリラコマンドの潜入に対して即応することを要求されている。

 

長らく東部方面隊隷下ではあるが、防衛庁長官直轄の機動運用部隊と位置付けられてきた。

 

 

その後、2007年、高い即応性を持つ機動運用部隊として創設された中央即応集団の隷下に編成替えとなっている。

 

 

2018年3月の中央即応集団廃止に伴い東部方面隊に編成替えされる予定。

 

 

第1空挺団の事実上の前身は、大東亜戦争緒戦の南方作戦(蘭印作戦)のパレンバン空挺作戦などで活躍し、「空の神兵」と謳われた帝国陸軍挺進団(第1挺進団・第2挺進団・滑空歩兵連隊・挺進飛行団:第1挺進集団)である。

 

 

第1空挺団は、初代空挺教育隊長を務める衣笠駿雄元陸軍少佐(第1空挺団初代団長)に率いられ、帝国陸軍挺進団の元隊員らから構成される第1次研究員20名によって創設された。

 

 

2008年(平成20年)4月、現在の空挺団の編制は団本部および団本部中隊(自由降下課程を修了した隊員を中心とする降下誘導小隊、偵察小隊で編成され、先遣降下を任務とする)を中心とし、3個普通科大隊、特科大隊、通信中隊、施設中隊、後方支援隊(隊本部、整備隊、輸送小隊、衛生小隊、落下傘整備中隊)となっている。

 

定員は1,900人。

 

 

1999年(平成11年)、海外における邦人保護を目的とした50人規模の「誘導隊」が第1空挺団内にローテーション編成された。

 

 

ほかに空挺教育隊があり、空挺隊員の育成はそこで行っている。

 

 

なお、1975年(昭和50年)当時の隊員数は1,350人で、編制は団本部、普通科群、特科大隊等であった。

 

 

降下の心構え

 

 

1 確実


 

2 機敏

 

3 細心

 

4 大胆

 

5 協同


 

 

前動続行

 

いかなる犠牲があろうとも、任務遂行のため命令どおりに指示を続行すること。不屈の精神を現す。

 

 

 

空挺精神【精鋭無比】


 

空挺隊員は、強靭な意志と追随を許さない創意と挺身不難の気概とを堅持し、剛胆にして沈着、機に応じ自主積極的に行動し、たとえ最後の一員となっても任務の達成に邁進しなければならない。
 
他の隊員やマニアなどから“第1狂っている団”などと言われる理由はここにある。

 

 

一般部隊から第1空挺団へ転属した隊員のうち、「部隊レンジャー」を修了している隊員に関する規定

 

陸曹になってから「部隊レンジャー」を修了した隊員は、現在、「陸曹空挺レンジャー課程」は免除されている。但し、本人が受講を望む場合はこの限りではない。(過去においては必須であった。)

 

 

陸士で「部隊レンジャー」を修了し空挺団に異動した場合、資格は取り消される。陸士の「部隊レンジャー」を修了し、陸曹昇任後、空挺団に異動した場合、「陸曹空挺レンジャー課程」の受講が必要である

 

 

空挺団に所属する幹部及び陸曹は、基本的に「空挺レンジャー課程」修了を求められる。

 

 

経歴管理上、教育に参加できなかった隊員も存在するが、資格があるにもかかわらず未了者は他部隊への異動対象となる。

 

 

空挺訓練生になるためにはいくつかの条件がある。

 

  • 年齢は陸曹が36歳未満、陸士が28歳未満

 

  • 適性検査は知能・性格・作業素質・職業適性の各検査に適性があることが条件である。

 

  • 体力検定は一般が5級以上で、 第1法が各種目最低45点以上、第2法が合計160点以上となり、空挺式では懸垂・かがみ跳躍等5種目の各最低60点以上となっている。

 

  • 体格は身長161cm以上、体重49kg以上、胸囲78.5cm以上

 

  • 血圧は34歳以下で140mmHg~100mmHg、90mmHg以下となっている。

 

  • 肺活量は3200cm3以上

 

  • その他においては握力30kg以上、呼吸停止50秒以上、その他の検査等