日曜は定食難民で今日はある店へ行った。
するとカウンター席の隣の女性に挨拶された。
「見覚えあるけれど誰だったかな・・・」とちょっと考えた。
「○○の家内です」と自衛隊時代の後輩の嫁だった。
「○○君は確か戦車から転科して別の職種の部隊へ行ったよね?」と後輩の話になった。
「そうなんですよ今××にいます」と言う。
僻地手当の出る札幌からでも8時間以上はかかるところへ単身赴任中なのだという。
後輩は戦車部隊へ配属となり20代前半で結婚し、その後中隊が解組して転科し・・・・流浪の人生を送っているようだ。
あれから幾つかの部隊を転々としているらしい・・・。
戦車は削減の一途を辿り、先日機甲科隊員を教育する駒門の第一機甲教育隊も56年の歴史に幕を閉じた。
機甲科の新隊員後期教育、機甲科の陸曹教育が行われていた一機甲が無くなったのは機甲科職種の終焉の一歩ような気がしてならない。
現実には戦車はどんどん削減され部隊も減り、戦車乗員は他職種への転科を迫られ、戦車乗員は・・・・・転々としていたりしているんだな・・・。
僻地って・・・奄美の駐屯地のことを書いたけれど自衛隊の転属って人生に大きな影響があるからね。
他職種に転科して転属したら主流じゃないからね。
みんなが行きたがらない転属も甘んじて受けなければならないこともある。
嫁さんは「単身赴任で行って」と言うし、僻地勤務は離婚率が高いらしく試練だったようだ。
その後輩の奥さんは「離婚はしないけれど帰ってこなくていいです」ときっぱり言っていた。
任地先では官舎住まいのようでムダに広くて立派なのだが半分が空き屋だそうだ。
営内生活の方が良かったのでは・・・空きが無いって言われたらしい・・・。
食事も自炊で大変らしい、外食する店も無く・・・・嫁には帰って来なくていいと言われ・・・哀しいぞ・・・泣きそうになったぞ!!
機甲科職種の衰退というのはこういうことなんだね・・・後輩が戦車に乗っていた姿を思い出し残りの自衛官生活に幸多かれと願うばかりであった。