皇室のことは誰がいろいろ決めるのか?
国家の儀式に関わることと皇室・皇族の内々で行われることは別と考える秋篠宮殿下の御意見ももっともである。
今の時代、国民はネットなどで個人の見解や意見が言える時代となった。
しかし、皇族の声はそういう時代でもなかなか聞こえない。
もし、ネットでそういう発言をしたら大問題になったり炎上したりすることもあるかも知れない。
だが、国民に自分の意思を言うことも出来ないのならしかるべき者が御意見を賜ったなら真剣に討論なり議論すべきだろうと思う。
以下産経ニュースより転載
代替わりの重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」に関し、皇位継承順位1位の「皇嗣(こうし)」となる秋篠宮さまが、国費ではなく天皇ご一家の私的活動費でまかなうべきだとする、政府決定と異なる見解を示された。
背景には、皇室をめぐる議論の当事者である皇族方の意見が反映されないことへ長年の違和感があったとみられる。
「平成のときの大嘗祭のときにもそうするべきではないという立場だった」。
30年前から同様の考えだったことを明かされた秋篠宮さま。
当時は多少意見した程度だったが、その後議論の時間が十分あったのに、平成を踏襲する形で「国費負担」の結論が導かれたことに「すっきりしない」とする心情を吐露された。
皇室行事に関し、秋篠宮さまは「私の考えというものもあっても良い」とご指摘。
平成21年の会見では、将来の皇室のあり方について「当事者になる皇太子ほかの意見を聞くという過程も私は必要なのではないかと思っております」と主張されたこともある。
24年春ごろからは月1回、天皇陛下、皇太子さまと意見交換の場を持たれ、宮内庁長官も同席。
こうした場で大嘗祭に関する考えも伝えたとみられるが、会見では「(長官は)聞く耳を持たなかった」と強い言葉で非難された。
これに対し、同庁の山本信一郎長官は秋篠宮さまにも前例踏襲の妥当性を説明してきたとし「(ご発言は)ちょっとつらいが、そう受け止められたのであれば申し訳ない」と語った。
別の宮内庁幹部は「皇室は国民に受け入れられて成り立つわけで、国民の負担を少なくしたいとお考えなのではないか」とした。
小田部雄次・静岡福祉大名誉教授(日本近現代史)の話
「現行憲法は、皇室の祭祀について政教分離の原則という一言で片付け、即位に関する儀式まで想定していない。
大嘗祭は即位後初の新嘗祭であり、皇室の私的活動と位置づけられている宮中祭祀の一つと解釈すれば、内廷費でまかなうのが筋だ。
なぜ大嘗祭だけ国費を使うのか説明が十分でなく、国民とともに歩む皇室の一員として、憲法との整合性に矛盾を抱えたまま多額の国費を使うことに、ためらいをお持ちなのではないか。ご自身の代までには検討してほしいという課題を提起されたものと考えたい」
大原康男・国学院大名誉教授(宗教行政論)の話
「政府は来年の大嘗祭について、平成度の前例を踏襲することを決めている。前回は政教分離の観点から大嘗祭の違憲性を問う訴訟も起きたが、原告の訴えはことごとく最高裁で却けられた。皇位の世襲は憲法で定められており、皇位継承儀礼も公的な性格を有する。国費を節約し簡素化を求められたご発言はありがたいものだが、大嘗祭に限らず宮中祭祀は国家国民の安寧慶福を祈るもので、一般の宗教とは同視できない。したがって、大嘗祭は国費で行われるべきである」
(産経ニュース)
秋篠宮殿下といえば私はある人を思い出す。
このブログを始めた頃に交流のあった方だが、残念なことに・・・・。
秋篠宮殿下のお子様のことが最近より取り上げられて心を痛めているであろう。