アメリカ海兵隊 1 | 戦車兵のブログ

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海兵隊(Marine)は、陸戦兵器の取り扱いを専門とした将兵によって構成された、海上勤務のための軍事組織。所属や規模、任務は国や時代によって異なる。

 

 

漢字文化圏の中華人民共和国と中華民国(台湾)では陸戦隊であり、日本語でも中国人民解放軍海軍陸戦隊及び中華民国海軍陸戦隊と表記されることがある。

 

 

一方、日本においては旧日本海軍の下に組織されていた海軍陸戦隊のように、本来は艦艇の運航を本務とする水兵によって編成された陸上戦闘部隊を「海軍陸戦隊」と称し、欧米のMarineに相当する海兵隊とは区別されていた。

 

 

しかし、両者を混同した記述も多く見られる。それに対して欧米の陸戦隊(landing party)は、艦船に配属された海兵隊員と艦船の乗組員である水兵により編成される。

 

一部の国(ロシア等)の組織については海軍歩兵の語が充てられている。

 

 

アメリカ海兵隊United States Marine Corps、略称:USMC)は、アメリカ合衆国の海兵隊。

 

沿岸警備隊を含めたアメリカ軍を構成する5軍では2番目に小さく、最高位の軍人を統合参謀本部の構成員として送り込む4軍の中では最も小さい組織である。

 

2017年6月の時点で約18万人の現役将兵と4万人の予備役を擁している。Marines, Devil Dogs とも呼ばれることがある。

 

 

アメリカ海兵隊(本稿にてしばしばアメリカとつけず単に「海兵隊」とよぶ。

 

アメリカ陸海空軍や他の機関についても同様)は、アメリカ合衆国の法律に基づき、海外での武力行使を前提とし、アメリカ合衆国の国益を維持・確保するための緊急展開部隊として行動する。

 

 

また、必要に応じ水陸両用作戦(上陸戦)を始めとする軍事作戦を遂行することも目的とする。

 

本土の防衛が任務に含まれない外征専門部隊であることから海兵隊は「殴り込み部隊」とも渾名される。

 

 

中世ヨーロッパの艦船には敵の船体を破壊するような艦砲は装備されておらず、初期の海軍は実質的に陸上部隊を運ぶ輸送船団であり、この時代の海戦とは兵士を乗せた船同士が遭遇した際に行なわれる接舷戦闘であった。

 

艦船に大口径砲が装備されて水上艦同士の砲撃戦が行なわれるようになり、海軍が常設の海上戦闘組織になると、接舷戦闘や目的地での上陸戦闘を行なうために、陸軍が艦船に配属する専用部隊を設けたり、海軍が歩兵部隊を組織するようになった。

 

 

これが海兵隊の始まりである。

 

現在でも海兵隊の所管が海軍(アメリカ海兵隊は海軍とともに海軍長官の管轄)であるか陸軍なのか、あるいはどちらにも属さない独立した軍組織なのかは国によって異なるが、そうなっている経緯についてはそれぞれの国に於いて紆余曲折がある。

 

 

アメリカ海兵隊の出発点はアメリカ独立戦争の際、イギリス軍と戦うために酒場で募兵を行い、整備された大陸海兵隊である。

 

独立戦争後には予算削減のため、アメリカ海軍と共に廃止されたが再編され、その後も平和な時代には何度も廃止の危機にあったものの、海賊退治や税関の強行摘発、沿岸警備隊などに協力して存続した。

 

 

現在のアメリカ海兵隊は上陸作戦、即応展開などを担当する外征専門部隊であり、独自に戦闘機、戦車などを保有し、海軍の強襲揚陸艦により水陸両用作戦を行って橋頭堡を作ることができる。

 

 

世界の海兵隊の中で唯一、独立した軍となっており、現在のアメリカ5軍では陸軍、海軍、空軍に次ぐ4番目の規模である。

 

 

但し、管轄は海軍長官の下となっている。

 

また、陸海空軍には元帥位があるが、海兵隊の階級には元帥位が設定されていない。

 

アメリカ海兵隊はヘリコプターのほか、戦闘機や攻撃機による独自の航空部隊を保有し、他軍に依存せず航空支援を要する任務を実施できる。

 

また、ホワイトハウスや在外米国大使館での警備及び儀仗任務も担当しており、大統領専用ヘリの運用も担当している。